令和2年度 キャリア形成(共通専門科目)
全学共通専門科目「キャリア形成」は、学生が、これからの人生を切り開き将来社会で活躍するために必要な心構えの醸成と強化を目的とするため、今年より開講されました。現在、各分野で活躍し、実績を上げている方を外部講師としてお招きし、社会や自己を理解するための講義を行うものです。
実施講義
2020年7月15日(水曜日)「キャリア形成特別企画」世界に飛びだした都留文Ob(講義形態Zoom)
- 講師 鈴木 朗氏(1996年初等教育学科卒) epis Education Centre 代表(オーストラリア・シドニー)
<受講生の感想>
鈴木さんは、都留文科大学初等教育学科出身で教員を目指していましたが、教育実習でお世話になった先生に”本物の社会を知りなさい“と言われたことから、卒業前から海外で塾講師として働き、多様な価値観に触れ視野を広げることの大切さを話してくださいました。
世界各地を転々とし、一見リスクが大きい人生のように思っていましたが、鈴木さんの”リスクを負うことが最大のリスクヘッジである”という言葉がとても印象に残りました。貴重なお話をありがとうございました。
- 講師 都甲 貴廣氏(2004年初等教育学科卒)
株式会社パデコ 教育開発部コンサルタント(エジプト国学びの質向上のための環境整備プロジェクト、担当)
<受講生の感想>
今回は都甲貴廣氏にお話をしていただきました。都甲氏は2004年に初等教育学科(現 学校教育学科)を卒業されており、履修生が自身と近いものを感じたと思います。教育に興味がある生徒が多い中、Jicaの経験を中心に、日本での教員経験も話してくださりました。中には、Jicaを志望している人も多く、質問にも都甲氏の経験を通したことを語って下さり、後押しをして頂きました。挑戦することや自分のやりたいことを叶える力の大切さを教えてくださり、履修生にとっても大いに参考になったと思います。
- 講師 橋本 祐明氏(1990年 英文科卒)トッパン・フォームズ株式会社 シンガポール代表
<受講生の感想>
橋本さんは自らの経験を元に、また、都留文科大学Obという立場からどのようにして今までの「キャリア」を築いたのかを詳しくお話していただきました。今後の人生を考える上でのSwot分析による戦略の構築や、多様性を楽しみ、自分の視野を広げる大切さを教えてくださいました。様々な経験をすることによって自分の中にある価値観や常識の概念を打ち払い、豊かな考え方をすることができるように橋本さんの話を聞いて改めて考え直すことが出来ました。
2020年7月8日(水曜日)
- 講師 矢野 博丈氏 大創産業(100円ショップダイソー)創業者
- 講義形態 Zoom(Web会議アプリ)
<受講生の感想>
100円ショップ、ダイソーを運営する大創産業の設立者矢野博丈さんは幼少期より大変なご苦労をされており、時には借金を背負い夜逃げを強いられた過去もあったといいます。そのような苦難の連続だった人生の中で、矢野さんを支えたのは”すべての環境や周りの人に対しての感謝でした。どんな環境にあっても、有り難いと感謝しながら、どれだけ人のためになるかと常に考え続けた結果、今の大創産業の成功があるのだと感じました。ほとんどマスメディアに登場しない矢野さんのお話は、私たち自身の人生観を考えさせられるような貴重な経験をありがとうございました。
2020年7月1日(水曜日)
- 講師 遠山 卓氏 帝人株式会社 人事部採用グループ長
- 講義形態 Zoom(Web会議アプリ)
<受講生の感想>
遠山氏はご自身の学生時代や帝人での営業活動や、人事部へと移動したことで得た経験を、我々に教えてくださりました。そして人事部採用グループ長という立場から、人間力を磨くことの大切さや、面接=ゴールではないといった就職活動に向けてのアドバイスや、今後どのような人材が求められていくのかなど貴重なお話を聞かせてくださりました。また、講義中に寄せられた生徒からの150以上の質問に、講義後ながらも一つ一つ丁寧に返答してくださり、とても有意義な講義になりました。
2020年6月24日
- 講師 藤岡淳一氏 株式会社ジェネシスホールディングス代表取締役(中国深圳の大成功起業家)
- 講義形態 Zoom(Web会議アプリ)
<受講生の感想>
藤岡氏は中国で働くようになった経緯から、大手企業も撤退する中国深圳地区において300人も要した会社を経営するために心がけていることなどをお話しされました。そのお話の中でも、消費者が神がかり的な権利を持ち失敗をしたくない日本企業と消費者が比較的寛大で失敗しても挑戦する中国企業との対比のお話が印象的で「日本と中国の左右どちらからも見られるように」とグローバルな視点を持つ重要さを教えていただきました。本講義には英文学科や国際教育学科の生徒も聴講しており、海外での生活や言語などに関する質問も多く交わされました。
2020年6月17日(水曜日)
- 講師 井上 修氏 伊那食品会長
- 講義形態 Zoom(Web会議アプリ)
<受講生の感想>
日本が誇る大企業トヨタ自動車が師と仰ぐかんてんぱぱの井上会長から質疑応答を含め約90分間講義をしていただきました。講義の中で「「Yes」が起点で思考し行動する」ということなどを伺い、寒天を作る以前に、社員横一線で、人を、心を育てているということに敬服しました。実際、社員の方の表情は明るく、それぞれが自分にできることを行い、いつも誰かのために行動している姿、環境がありました。
様々なことに向き合い「Yes」から発することは、自らも環境も変えられるということを学び、誰しも計り知れないポテンシャルを持っているということに気づかされました。漠然と将来に対して不安を抱いては焦燥感に苛まれるコロナ禍の状況において、今できること、やりたいこと、自分を育てることに時間を費やしたいと感じました。
2020年6月10日(水曜日)
- 講師 坂田甲一氏 トッパン・フォームズ株式会社代表取締役社長
- 講義形態 Zoom(Web会議アプリ)
<受講生の感想>
坂田社長は業界3位の大企業のトップという立場からワーク・ライフ・バランス、企業に求められる人物像について講義をされました。
その中で、「学歴・資格・大学の成績ももちろん大切だが、それだけではなくリベラルアーツ(一般教養)や英語力、躓いてもそこから何かを学び軌道修正をする能力が大切である」と学生に説きました。
チャットでの質疑応答では学生から授業時間内に回答しきれないほど多くの質問が寄せられました。特に多かった「坂田社長が考えるコミュニケーション能力とはどのような能力であるか」、「男性の育児休暇取得について」、「どのような本に触れるのが良いか」、の3つの質問には、講義の翌週に自ら補講の時間を設けてくださいました。そこでコミュニケーション能力とは相手に感心をもつこと、相手の話をよく聞くこと、多くの言葉を知っていることと説きました。また、推薦図書としてセルバンテス古典のドン・キホーテを推奨しました。
2020年6月3日(水曜日)
- 講師 進藤 中氏 山梨中央銀行代表取締役会長
- 講義形態 Zoom(Web会議アプリ)
<受講生の感想>
進藤会長は都留までお越しくださり、本学5号館5205教室から生徒にzoomを通じてご講義いただきました。講義内容においては会長のご自身の高校時代、大学時代、新入社員時代の失敗から現在に至るまでの経験を丁寧に話してくださいました。その中でも、「人生の歩き方」についてのお話は、今、目の前にいる人を大切にすること。そして反省、感謝、思いやりを持って人と接することが非常に大切だということを学ぶことができました。また200人を超える受講生からの質問についても一つずつ丁寧にお答えくださり、感謝に堪えません。本当に今回は貴重なお話をありがとうございました。
2020年5月27日(水曜日)
- 講師 藤田順三氏 元ウガンダ大使
- 講義形態 Zoom(Web会議アプリ)
<受講生の感想>
藤田元大使は、学生時代や社会人、そして外交官時代の様々なご経験をもとに「学生諸君への10のメッセージ」を掲げ、これに沿って節目の体験や出来事を交えながら講義されました。「自分を拡げるアクションを起こし、努力を重ね、夢や目標を支える基礎を作る良い機会にしてください」とコロナ禍の学生に向けアドバイスしました。都留文には、北欧留学生(含予定者)が多く、北欧、デンマークの質問も多かった。
2020年5月20日(水曜日)
- 講師 原田亮介氏 株式会社日本経済新聞社 前論説委員長、前専務執行役員
- 講義形態 Zoom(Web会議アプリ)
<受講生の感想>
原田委員長は、様々なご経験を振り返り「人生は取捨選択である。正しい情報を集める力があり、重要度によって順位づけられる正しい選択をするものが有利になる」と学生にアドバイスを贈りました。
オンラインによる講義であったため、講義終了後にチャットによる質疑応答が行われるなど、有意義な講義となりました。
2020年5月13日(水曜日)
- 講師 山崎麻紀氏 ファーストリテイリング/ユニクロ人事部長
- 講義形態 Zoom(Web会議アプリ)
<受講生の感想>
山崎氏は、本学初等教育学科(現:学校教育学科)出身ということもあり、都留での学生生活を回顧しながらファーストリテイリング就職までのご経験を語り、女性目線からの企業選びや人事部長として求める人材像などを説きました。講義の締めくくりには「都留という環境に自信を持ち、学生時代にしかできないことを経験してください」という学生へのメッセージを残しました。この講義の受講者は200名を超え、質疑応答の際には200近い質問がチャットに打ち込まれるなど、受講生の熱心さが伺えました。
2020年5月6日(水曜日)
- 講師 榎並重人氏 第一生命経済研究所常務取締役(第一生命前人事部長)
- 講義形態 Zoom(Web会議アプリ)
<受講生の感想>
榎並氏は、「自分の能力を思い込み、先入観として苦手意識を持っているだけ」というアドバイスを学生に贈りました。
敢えて自分が苦手なことに取り組むことによって自分の認識できていない能力の可能性が広がるということを学ぶことが出来ました。また、能力には、知識系と行動系の二種類があり、どちらの能力もアピールし、自分が会社に入ってからどのような仕事をするのか、面接官に想像させることが面接を受ける上で必要であることを学ぶことが出来ました。