授業紹介【演習(地域経済論)Ⅰ・Ⅱ】
演習(地域経済論)Ⅰ・Ⅱ
実際に現地で調査を行うのは、フィールドワークのほんの一部。
一連の学びの中で総合力を身に付ける。
フィールドワークは日本語では現地調査。しかし現地に行って調査を行うのは、全体のほんの一部分です。まず調査法を学び、主体的にテーマを設定して調査地を選び出し、情報収集を行い、分析をして仮説を立て、協力依頼を行う。ここまでが事前準備です。そして実際に現地で調査を行い、仮説を検証し、報告書をまとめて成果を現地に還元します。多岐にわたるこうした作業の中で、学生はそれぞれの弱い部分に気づき、これを高めていきます。フィールドワークという一連の学びの中で、社会のさまざまな場面で求められる総合的な力を身に付けることを目指しています。
この講義を履修している先輩の声
3年次に三重県伊勢市を対象としたフィールド調査を行いました。事前調査から調査先へのアポイントメント、そして聞き取り調査、報告書の作成に至るまで初めて自力で行いました。戸惑いや不安もありましたが、両角先生や調査先の方々のご協力・ご支援のおかげで、ものづくり産業における技能継承や、行政による支援策の効果などについて研究することができ、地域社会学会の懸賞論文として形に残すことができました。
都留文科大学は地域や人とのつながりが強く、多くの出会いや発見がありました。春から公務員として働きますが、地域住民の一人ひとりが心豊かな生活を送ることができるまちづくりに貢献していきたいと思っています。大学で学んだことを活かし、地域特有の魅力を守り続けながらも、前例にとらわれない取組みに物怖じせずに挑戦していきたいと思います。
「演習(地域経済論Ⅰ・Ⅱ)」ってどんな授業?
「演習(地域経済論Ⅰ)」ではゼミ生全員で討議して対象調査地を決定し、各自テーマを設定して事前調査・分析、現地調査、報告書の作成を行います。地域経済に関する基礎知識とフィールドワークの経験を蓄積し、卒業論文の作成に向けた基本的な学習法と分析法を習得します。
「演習(地域経済論Ⅱ)」では、「演習(地域経済論Ⅰ)」で習得した基本的な知識とフィールドワークの経験を活かし、各自対象地域とテーマを設定し、卒業論文作成に取組みます。