令和3年度 キャリア形成(共通専門科目)
全学共通専門科目「キャリア形成」は、学生が、これからの人生を切り開き将来社会で活躍するために必要な心構えの醸成と強化を目的とするため、2020年より開講されました。現在、各分野で活躍し、実績を上げている方を外部講師としてお招きし、社会や自己を理解するための講義を行うものです。
実施講義
2021年7月8日(木曜日)
- 講師 美野佳美氏 サッポロホールディングス人事企画グループリーダー
- 講義形態 対面講義
<受講生の感想>
今回はサッポロホールディングス人事部長の美野さんにお越しいただき貴重なお話を聞かせていただくことができました。これからのビール業界として酒税が改正され発泡酒や第3のビールなどの酒税が上がり、生ビールの酒税が下がっていくことで生ビールがこれからの主戦場になっていくことやそのビールが持っているストーリーが消費者からは注目されているなどビール業界ならではのお話を聞くことができました。サッポロホールディングスさんといえばビールの印象が強くありましたがサッポロホールディングスさんは不動産業界や飲食業界など多方面で世界にサービスを提供されているということを知ることができました。また人事部長として私たちに就活のアドバイスなどもしていただきました。特に印象に残ったお話として美野さんが就活生を見るときはその就活生が失敗からどのようなことを学び成長することができたかということに注目をしているということを聞きこれから就活を控える私としても参考にしたいお話でした。今回の講演では業界の話だけではなく、お金をもらって働くということの責任の大きさや人事部としてのお話など大変貴重なことをたくさん教えていただきました。本当にありがとうございました。
▲当日の講義の様子
2021年7月1日(木曜日)
- 講師 中村久氏 株式会社 乃村工藝社/経営企画部 部長
- 講義形態 対面講義
<受講生の感想>
今回は、株式会社乃村工藝社の中村さんにご講演いただきました。乃村工藝社は、建物の内装・展示を中心としたデザインを行うディスプレイ業界でNo1の売上高の会社です。
中村さんは、「はたらく」とはどういうことかについてお話してくれました。「はたらく」ことは好きなことを育てることであり、好きなものは自分で創り出すものだとおっしゃいました。自分で好きなことを創り出すには、何でも面白がることが必要で、面白がるためには知識が必要だとお話されました。知識を持っていないと、物事を深く理解できません。スポーツを観戦するとき、ルールを知らないで観戦しても面白くありません。しかし、ルールを知れば、より楽しく観戦ができます。知識を持つだけで、物事を面白く感じられるようになります。知識が増え、楽しく思えるものが増えれば、それだけ新しい好きなことが見つかります。つまり、創り出すことができるようになるということです。この一環の作業が、中村さんの言う「はたらく」ことです。「はたらく」と聞くと、自分のいまある夢・趣味から考えるものだと決めつけていました。夢・趣味の延長線上に「はたらく」ことがあり、選択肢を絞っていくことが正解だと思っていました。しかし、中村さんのお話しを聞き、好きなことを創り出すという新しい選択肢を得られました。自分で好きなことを創り出し、新しく生まれた好きなことを育ていきたいです。そのための一歩として、何でも面白がれるように知識を蓄えてきます。
お忙しい中、私たち学生のために貴重なご講演をしてくださり、ありがとうございました。
▲当日の講義の様子
2021年6月24日(木曜日)
- 講師 足立美紀氏 三菱マテリアル株式会社/人事部採用グループ長 兼 Csr/コンプライアンス部 副部長
- 講義形態 対面講義
<受講生の感想>
今回の講演では、足立さんの人間的な強さを非常に感じました。男性ばかりの職場の中で女性として奮闘していたり、重役を任されても最後までやり遂げたというお話を聞いて、並大抵の努力では決してできないものであると思いました。育児と仕事両方を諦めることなく両立している足立さんの姿は、同じ女性としてとても尊敬しました。女性は出産や子育てで休暇を取ってしまうと、完全な仕事復帰ができないという話を聞いたことがありましたが、足立さんはそういったことがなく仕事復帰なさっていたので、会社との信頼関係が強いのだと思いました。女性でありながら、会社側から求められる存在になれていることもすごいと思ったし、会社からの期待に応えることができていることもすごいと思いました。足立さんのとりあえずなんでもやってみようという前向きな精神が、今の地位を築き上げているのだと感じました。私は臆病でなかなか一歩を踏み出すことができないので、足立さんのその精神を見習いたいと思います。
文系の自分にとって三菱マテリアルという会社は遠いものでありましたが、講演を通して、すごく身近なものに感じることができました。トップを走る企業やそこで働くトップの人はやはり魅力的で、行動力が人一倍あると感じました。三菱マテリアルの足立さんに講義をして頂きました。「何が一番やりたいかを見つけること」や、「細かい目標を立て、達成感を持つようにする」ということが印象に残りました。自分ができていないところであったため、これらを実践してみることは自分自身を知れたり、物事へのモチベーションアップに繋がるということを学びました。また、足立さんは女性が働く上でぶつかる課題にどのように乗り越えていくかも教えて頂きました。平等に接して貰うという意識ではなく、自分が平等に行動することで、男女問わず仕事を打ち込める環境になると分かりました。人それぞれ価値観が違うのは当然で長い時間がかかっても理解して貰うことが仕事をしていく上で必要不可欠なことだと学びました。今回の講義で、自分を知ろうと思うきっかけになり、将来への希望も持つことができました。貴重なお話、ありがとうございました。
2021年6月17日(木曜日)
- 講師 小笠原俊史氏 ライオン株式会社/人材開発センター チームリーダー キャリアビレッジ教授
- 講義形態 対面講義
<受講生の感想>
Lionの小笠原俊史さんにご講演いただきました。「すべては"やってみよう"の一歩から」をテーマに、「結果を変えたければ、何のためにやるのかを考えて行動を変える」ということや、「"やってみる"ことで成功への突破口が明確になる」ということを教えていただきました。その中でも特に「何かを成し遂げようとする時に"旗を掲げる"ことが大切だ」というお話が印象に残りました。"旗を掲げる"というのは、同じ目標を持った仲間を募るという意味で、仲間同士で新たな知見を得、そこから新たなアクションを起こせるということを学びました。どのお話も、今まで様々な事業を推進してこられた小笠原さんならではのとてもためになるものばかりで、大変刺激を受けました。
今回の講演を聞いて、自らの働く将来像をより明確に考えるきっかけになりました。貴重なお話をしていただき、本当にありがとうございました。
▲当日の講義の様子
2021年6月10日(木曜日)
- 講師 宮本文宏氏 日本ユニシス株式会社/人事部人財開発室室長
- 講義形態 対面講義
<受講生の感想>
本日は、日本ユニシス株式会社の宮本文宏さんにご講演いただき、多くのことを学ぶことができました。日本ユニシスはIT業界の企業であるため、私たち都留文科大学の学生にとって、未知の世界と言っても過言ではありません。実際ご講演でも、コンピュータ、クラウド、デジタルトランスフォーメーション(Dx)、プラットフォーマ等々、比較的理系をイメージするような用語が数多く出ました。ですが、逆に宮本さんによるこのご講演がなければ、普段の授業では触れる機会すらなかったであろう学びを、分野を超えて得ることができたのが心から有り難く、非常に有意義な時間となりました。
宮本さんは、「私たちの生きる現代は、「大変動の時代」であり、「予測不能な時代」だ。」とお話されていました。現在世界中がコロナウイルスの流行により混乱し、多くの業界がまさに大変動している最中ですが、宮本さんのご講演にもあったように、変動の時代は実際はコロナウイルスが拡大する前から始まっていたように思えます。私たちが普段あたり前のように使っているインターネットやスマートフォンの誕生・普及を始め、デジタル化によって国と国の境界が喪失し、先が予測不能となった今だからこそ、失敗を恐れて保守的になりすぎずに信念を持って新しいことに挑戦することが大事であると気付かされました。
何が、誰が、いつ、どんな形で成功するのか分からない時代です。「やってみないとわからない」宮本さんのこの言葉を私自身も念頭に置き、就職活動であれ勉強であれ、自分がこれだと思うことややってみたいことに対し、可能性を信じてアクションを起こしたいと思います。
お忙しい中、遠い所に足を運び、貴重なお話しを聞かせてくださり、本当にありがとうございました。
▲当日の講義の様子
2021年6月3日(木曜日)
- 講師 金子雅彦氏 内田洋行ビジネスエキスパート代表取締役社長
- 講義形態 対面講義
<受講生の感想>
今回は内田洋行ビジネスエキスパートの金子さんに講義をして頂きました。主に「企業におけるIT技術者は大切であること」や、「企業は仕事を通じて成長する人材を求めていること」、「コミュニケーション能力の大切さ」などを教えて頂きました。特に印象深かったことは、「企業のITシステムは日々変化していく」というところです。金子さんはITシステムの変遷をマラソンのトップであるか周回遅れであるかということに例えて説明してくださいました。普通マラソンでは周回遅れでは一生トップに追いつくことができないが、ITシステムは周回遅れでも一瞬でトップに追いつくことができる、ITシステムでは一発逆転のチャンスがあるということを教えてくださいました。都留文科大学に在学している学生は殆どが文系であるため、文系の生徒がIT企業で働く意義なども教えて下さいました。金子さん自身文系出身で、生徒達の将来の幅を広げてくれたと思います。今回の講義で得るものはとても大きかったです。貴重な講義をありがとうございました。
▲当日の講義の様子
2021年5月13日(木曜日)
- 講師 堀内 富久氏 都留市長
- 講義形態 対面講義
<受講生の感想>
都留市長の堀内富久氏にお話をしていただきました。都留市長期総合計画に掲げる将来像やリーディングプロジェクトについてお話していただき、「生涯活躍のまち」構想をはじめとした様々な政策で、我々市民の暮らしをより良くしようという姿勢が伝わってきました。特に全国に先駆けて取り入れられたサービス付き高齢者住宅の取組は、既存の団地を有効利用するやり方と、企業誘致による事業地開発のやり方と2種類あり、居住のスタイルも選べるため、多様なニーズに応えられるだろうと感じました。また、都留市はセーフコミュニティ認証実現を目指し、交通安全や防災、健康分野に力を入れているということで、一都留市民として安心して暮らせるまちだと思いました。数年前の大雪の際に、人命救助を最優先に考え、どこよりも早く国道を除雪したというお話に感銘を受けました。公務員志望の受講生も多いので、非常に有意義な時間となりました。首長さんのお話を伺う機会は本当に貴重で、とても感謝しています。
▲当日の講義の様子
2021年5月20日(木曜日)
- 講師 矢野 博丈氏 大創産業(100円ショップダイソー)創業者
- 講義形態 対面講義
<受講生の感想>
誰もが知っている100円ショップ「ダイソー」に成長するまでのさまざまな苦難を創業者の矢野博丈さんがわざわざ本校に足を運んでご講演していただきました。矢野さんは、幼少期から家が貧しく水で空腹を満たす生活していました。社会人になっても仕事がうまくいかず借金に追われ夜逃げをしたり、何度も転職を繰り返したりする生活を20年間も続け、その間、ずっと給料なしの生活を続けていました。40代になってからちり紙交換の仕事で初めてもらった4800円の給料は今でも忘れられない光景とおっしゃっていました。矢野さんのお話の中で印象的だったのは、「手足がバラバラになるくらいまで働く」というお言葉です。とにかく、家族のために、生きるために謙虚に働き続けていた結果、日本にとどまらず世界の人々の生活を豊かにする会社を創り上げました。会長になった今でも、常に謙虚で感謝力を持ち続ける矢野さんのお話を聞けたことは一生忘れられない経験になるに違いありません。本当にありがとうございました。
100円ショップダイソーの創業者である矢野博丈氏にご講演いただきました。ダイソーは100円ショップ業界の中で圧倒的な規模を誇る会社です。約7万点のアイテムを販売し、素晴らしい企画開発力で私たちの生活になくてはならない存在のダイソーですが、その原点には矢野氏の幼少期からの大変な苦労があったのだと知りお驚きました。戦後の貧しい時代、借金や夜逃げを経験しながら、ちり紙交換で地道に努力なさってきたと伺った時には本当に頭に下がる思いでした。「お客様にいかに喜んでもらうか」、「感謝力を持つこと」というお言葉から、周りの人々の支えと、それに応えてきた矢野氏の姿勢がダイソーをここまで育て上げたのだろうと感じました。ご講演の中で私は特に「人間は運と努力だ」という言葉が印象に残っています。「運」というのは日頃の行いが反映されるものです。まさに感謝を忘れない心や利他的に考えらえる力だと思います。また、「努力」を怠った人間は考えも何も成し遂げることができません。常に新しいアイデアを考えたり、方法を模索したりする矢野氏の言葉には重みがありました。暖かなお人柄からも矢野氏のモットーや生き方が垣間見えたように思えます。キャリアだけでなく、我々の人生を考える上でとても有意義なお話を伺えました。ありがとうございました。
▲当日の講義の様子