令和4年度 キャリア形成(共通専門科目)
全学共通専門科目「キャリア形成」は、学生が、これからの人生を切り開き将来社会で活躍するために必要な心構えの醸成と強化を目的とするため、2020年より開講しています。現在、各分野で活躍し、実績を上げている方を外部講師としてお招きし、社会や自己を理解するための講義を行うものです。
実施講義
令和4年7月7日(木曜日)
- 講師 齊藤寛氏 株式会社シャトレーゼホールディングスの代表取締役会長
- 講義形態 対面講義
〈受講生の感想〉
今回は株式会社シャトレーゼホールディングスの代表取締役会長齊藤寛氏にご講演いただきました。シャトレーゼの創業からの歴史を交え、人生のピンチをどのように乗り越えてきたのかをお話いただきました。齋藤さんのお話の中で一番印象深かったのは利己より利他を大切にするというところです。何かを経営するうえで自社の利益や自分の利益を大事にすることは経営者として当たり前の考え方だと思いますが、シャトレーゼさんは農家と直接契約したり安く販売したりしていて周りに還元することを念頭に置いているからいまのような親しまれる企業になったのだと実感しました。また、現在の状況に満足せず、常に向上心をもって取り組むことが今のシャトレーゼにつながっていると思いました。また、『「お菓子を置いてください」とお店側から言われることを目指している。』と仰っていて、この考え方が共にあることが利他的でありながらも成功をし続けられているポイントだと考えました。お話を聞いていて、お話をされる様子からブレない軸がはっきりしていると思いました。それは、「利己<利他」や「ほかにできないことをやろう」などという考え方が根底にあってそれを徹底しているからだと思いました。私も誰もやったことないからなどといった考えに捕らわれずに、何事にもチャレンジしていきたいと思いました。また、常に笑顔でお話しされている姿をみて私も見習いたいと思いました。今回はお忙しい中、貴重なお話ありがとうございました。
▲当日の講義の様子
令和4年6月30日(木曜日)
- 講師 中村久氏 株式会社 乃村工藝社経営企画部長
- 講義形態 対面講義
〈受講生の感想〉
今回の授業では、乃村工藝社から中村氏にご講演いただきました。講演では、中村氏のライフヒストリーや、はたらくことの楽しさ・楽しくするにはどうすればいいのか、などをお話ししてくださいました。そのなかでも最も印象的だった内容は、はたらくことにおける「好き」とはどういうことかというお話でした。中村氏にとって好きなこととは「自分で創り出すもの」であり、好きなことを、夢や趣味などの限定的なものではなくて、見つけていく・創り出していくものとして捉えれば、「これからできること」だと考えられるようになるとおっしゃられていました。このお話を聞いて私は、はたらきながら仕事を好きになっていけると思えるようになりました。夢や趣味につながる好きな仕事を選ぶには才能や適性が必要で、とても難しいものだと感じられます。才能や適性には、自分ではどうしようもできないことが多く含まれていているからです。しかし、中村氏のおっしゃられるように、好きなことは自分で創り出すものだと捉えれば、自分が実現できる形で好きなことを仕事にできるのではないかと思えました。才能や適性に阻まれて好きな仕事に就けなくても、どんな仕事であれ、はたらいていくなかで仕事を好きになっていける可能性を感じることができました。今回の講演は、キャリアや働くことについて不安の多い私たちにとって、はたらくことに希望を抱くことのできるような内容でした。これからはキャリアを考えていく際に、「自分はどんなことが向いているのか」や「どのように活動しているときに満足感を得ているか」を考えていこうと思います。
▲当日の講義の様子
令和4年6月16日(木曜日)
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講師 山崎麻紀氏 株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)人事部長
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講義形態 対面講義
〈受講生の感想〉
今回は都留文科大学の卒業生であり、現在、ユニクロで有名な株式会社ファーストリテイリングの山崎さんにご講演していただきました。現在ファーストリテイリングの人事部部長として活躍されている山崎さんは企業についてだけではなく普段では滅多に聞くことのできないご自身の経験や考えについて深くお話してくださいました。その中でも印象に残った話は、山崎さんが都留文科大学のワンダーフォーゲル部に所属を決めた理由が、山登りをする人にとって都留はとても良い環境であるということを知り、せっかくなら都留を楽しもうということで所属したということです。私はこの話からどれだけ快適ではないあるいは不自由な環境に置かれたとしてもマイナスに捉えず工夫を凝らしてプラスに変化させることの大切さを学ぶことができました。また、ファーストリテイリングは弱い立場にある人や難民、若者や子どもたちなど災害時に約240万人もの人々を支援していることを知り、お客様は勿論社会貢献のことを第一に考えている企業だということを強く感じました。最後に、今回の講演では学生一人一人の質問に対してとても丁寧にそして親身に答えてくださり、企業の良さは勿論のこと山崎さんの素敵なお人柄を知ることができました。お忙しい中、貴重なお話ありがとうございました。
▲当日の講義の様子
令和4年6月9日(木曜日)
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講師 宮原博昭氏 株式会社学研ホールディングス代表取締役社長
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講義形態 対面講義
〈受講生の感想〉
今回は学研ホールディングスの代表取締役社長の宮原博昭氏にご講演をしていただきました。宮原氏は冒頭に「勉強にしても仕事にしても能力に比例する結果にならない、努力に比例する結果になる。」と話されました。宮原氏はずっと寮生活をしていたので、学校では勉強しているが裏ではやってない人、人目のつくところではやってなさそうなでも裏で必ず努力している人がいることを存じ上げていたからこそこの話ができ、だからこそ「裏で努力をしていることが大きな差になる。」という発言は、非常に説得力がありました。私は人目のつく所では努力をするのですが、人が見ていないところでは努力を怠る嫌いがあるので、この宮原氏の言葉を心に留め、これからの人生に活かしていこうと思いました。
学研ホールディングスは真面目でクリーンな会社であり、顧客のことを考えて利益率は低いが、適正利益率分儲かるようにしていたりして顧客に寄り添っているため、多くの人が利用しやすく、これは長い目で見て経営するためにも非常に重要なことであると感じました。また学研ホールディングスは経営が危うくなった際には保守的にならず「選択と集中」を行い、内部改革や投資の集中を行っているなど、なかなかのアグレッシブな会社であると分かって意外性を感じました。お忙しい中、貴重なお話をしてくださりありがとうございました。
▲当日の講義の様子
令和4年6月2日(木曜日)
- 講師 西澤亮一氏 株式会社ネオキャリア代表取締役
- 講義形態 対面講義
〈受講生の感想〉
今回はメガベンチャーであるネオキャリアの代表取締役の西澤亮一氏にご講演をしていただきました。西澤さんは冒頭に「色んなことに好奇心を持つ」「なんでもすぐに実行に移す」という二つの行動が幸せになるために大事なことであると話されました。この言葉は非常に印象に残りました。私自身好奇心を持ちやすい性格ではあるのですが、冷めやすく、好奇心を持ってはいるものの全く実行に移さないことが多かったのでこの言葉を常に心に留め、これからの人生に活かして行こうと思いました。西澤さんは就職活動初期に夢や志などを持っておりませんでしたが、人生の大まかなテーマとして30歳で「自由」になるということを掲げられており、そこから「自由になるには?」「成長環境とは?」と常に考え続け、就職活動では大手の銀行を含め複数の内定をもらいました。しかし内定をもらった企業は企業内のことばかり目を向けていて、外の世界を見ていないことから成長環境が見つからないと実感して内定を蹴り、ベンチャーキャピタルに入社した後ネオキャリアを創業しました。そこからネオキャリアは21年間で売上が500億円を超え、従業員は3000人を超えるメガベンチャー企業になりました。ご講演を聞いて感じたこととして西澤さんは傲慢にならずに、常に考え続け成長し続けているということです。人生を楽しみ続けるためには成長が必要であると身に染みて感じました。お忙しい中、貴重なお話をしてくださりありがとうございました。
▲当日の講義の様子
令和4年5月26日(木曜日)
- 講師 井上 修氏 伊那食品工業株式会社会長
- 講義形態 対面講義
〈受講生の感想〉
今回は伊那食品工業株式会社の井上会長に講義をしていただきました。お話の中で、「寒天を作る前に人を創る会社でありたい」という言葉が印象に残りました。研修などで社員から届く声をもとに、誰もが働きやすい環境を作るということは、会社を永続して経営するためにも非常に重要なことであると感じました。また、寒天を作るための機械を自分たちで作ったというお話に驚きましたが、そのような努力があったからこそ、幅広い寒天を作ることが可能になり、市場の開拓にも繋がっていったんだなと思いました。寒天は食品や医療品に使用するものだと思っていましたが、伊那食品工業さんは花に寒天をコーティングして植物を守ったり化粧品に取り入れたりと、新しいことにチャレンジしている企業であると強く感じました。また、アンケートに書かれた生の社員の声に丁寧に返答し、問題源を解決しようとする努力、その姿勢が社員に寄り添っている企業だと痛感し、これこそが大企業をつくる原因なのではないだろうかと考えました。今回の公演では、業界の話だけでなく、困難を乗り越えるときの心の持ち方や、従業員が働きやすい環境づくりの話など将来に生かすことが出来るたくさんの知識を学ぶことが出来ました。貴重なお話ありがとうございました。
▲当日の講義の様子
令和4年5月19日(木曜日)
- 講師 堀内 富久氏 都留市長
- 講義形態 対面講義
<受講生の感想>
今回は都留市長の堀内富久氏にご講演いただきました。「生涯活躍のまち・つる」事業の施策をはじめとした、現在都留市で行われている取り組みや、今後予定している取り組みについてお話ししていただきました。高齢者向け住宅のプロジェクトは、既存の団地等のストック活用(下谷)と企業誘致による事業地開発(田原)の2つの形態があります。田原の複合型居住プロジェクトは、都留文科大学教員・学生との多世代交流拠点施設も整備される予定であり、住民と学生の交流が増えることによるシニア、地域からの新たな学びへの期待が高まりました。さらに、都留市は世界的な取り組みである「セーフコミュニティ」としても認証されており、安全・安心なまちづくりのために住民・行政・関係団体など、地域全体で取り組みを行なっていることが分かりました。また、シャインマスカットの生産や、工業団地の建設など、都留市に人を取り込むために予定されている新たな事業のお話は、都留市の今後の発展が期待されるものばかりでした。最後に、私たち学生に対して、信念を持って行動することの大切さを教えてくださり、自分の軸をしっかり持って行動することの重要性を改めて感じました。今回のお話で都留市のことを今まで以上に学ぶことができ、これからの都留市での生活が楽しみになると共に、もっと都留市のことを深く知っていきたいと思いました。お忙しい中、貴重なお話をしてくださりありがとうございました。
▲当日の講義の様子