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オックスフォード・ブルックス大学 交換留学 体験談

更新日:2024年6月7日 ページ番号:0010101

  ​jpeg体験談1.派遣時:比較文化学科3年 (2023年度)
  体験談2.派遣時:英文学科3年 (2022年度)
  体験談3.派遣時:比較文化学科3年 (2022年度)

 

 

 

体験談1

オックスフォード・ブルックス大学に交換留学(2023年9月~ 派遣)​
派遣時:比較文化学科1年
 

私がオックスフォードブルックス大学(OBU)への留学を希望した理由は2つあります。1つは社会学に強いイギリスで自身の専攻を深めたいと考えたからです。もう1つは留学生の割合が高いので、異なるバックグラウンドを持つ人々と交流できると考えたからです。ここでは、私の派遣前準備から留学中の経験、アドバイスを記します。

 派遣前準備として私が行ったのは、IELTS受験に向けた英語力向上、OBUのモジュール(授業)についての下調べ、書類準備です。私は特にスピーキングの勉強に集中しました。そこで大学の先生に協力していただいたり、オンラインレッスンを受講したりしました。また、派遣先について入念に調べておくことは、理想とのギャップを防ぎ、モチベーションを維持するうえで大切だと思います。実際、興味があった社会学・国際関係学に関してOBUの授業をある程度把握していたことは、留学の志望動機を固めることにも役立ちました。しかし大学の派遣選考を通過しても、大変なのはビザや海外保険への加入などに際して必要になる手続きです。煩雑なので、早めに行動することを心掛けていました。

 留学中の経験としては、授業、サークル・ボランティア、現地の生活について取り上げたいと思います。授業は1コマ2~3時間で、レクチャー(講義)と、セミナー(ディスカッション中心)で構成されます。始めは、膨大な量のリーディング課題や、学生が話す早口の英語に圧倒され苦労しました。しかし、自分の興味・関心に沿った授業だったため前向きに取り組めたほか、文大の授業のおかげで背景知識を持っていたこともあり、慣れていきました。

 私はJapanese society、Bacchus society、Global language societyという3つのサークルに所属し、パブに行ったり、パーティーに参加したりして現地の学生と交流しました。ボランティアについては、OBUの日本学部の授業で日本語指導をし、また、Brookes Sustainability Expoで環境啓発活動を行いました。これまで学んできた英語をツールとして物事を達成できた経験は、自分にとって自信になりました。

 イギリスでの生活は新鮮で楽しく、快適でした。オックスフォードは治安が良く、スーパーもショッピングセンターも近くにあるので生活に不自由することはありません。さらに、クリスマスやイースターの時期は特に盛り上がります。大学も休みなので、私を含め多くの学生が旅行に行っていました。ただし、イギリスの物価高と円安が重なっているので、日頃から自炊するなどの節約は大切です。

 最後に私がアドバイスしたいことは、強い精神力を持つことです。慣れない場所で緊張するのも、ネイティブより英語が話せないのも当たり前です。だからこそ、小さなことには「仕方ない」と思って動じない精神力、気負いすぎず「フッ軽」になる姿勢が大切だと思います。私は特別外交的な性格ではありません。しかし自分から話しかけたりイベントに参加したりしたことで、現地で信頼できる友人たちができました。限られた留学期間なので、「機会があれば」というより、「機会は自分でつくる」という考え方が必要です。とはいえ、充実した留学経験ができたのは何よりも、家族や友人、都留文科大学の先生方の支えがあったからだと深く感謝しています。

 

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体験談2

オックスフォード・ブルックス大学に交換留学(2022年9月~ 派遣)​
派遣時:英文学科3年

 私は2022年9月から2023年5月までイギリスのオックスフォード・ブルックス大学で交換留学をしました。海外で学び生活することは自分にとっての大きな挑戦でしたが、この1年間は多くの貴重な経験をして充実した毎日を過ごすことができ、本当に留学ができたことを幸せに思います。大学では主にコミュニケーション、メディア、文化について学び、自分の専門である英語教育と関連付けながら、自分なりの問いを立てて研究に励みました。大学の授業だけでなく、友達と過ごす時間や街の散策など、日常のあらゆる場面での異文化交流を通して学びが深まったことがとても有意義な経験でした。

 渡航前の準備は大変ですが、必要な情報を自分で調べて万全の準備を行うことが安心して留学するために必要なことだと思います。大学へのapplication、海外保険の加入、Visaの申請、航空券の手配、ハウジングの申し込み、授業の登録など、政府や大学のホームページ等を確認して早めに行動するよう心掛けました。

 大学の授業はlectureとseminarに分かれていて、大体一つの授業(module)につき合計で週に3時間程度授業で学びます。これに加え、授業の予習として毎週膨大な量のリーディングが課せられるため、最初のうちは学習リズムを確立することにとても苦労しました。課題のエッセイに取り組む際には、数多くの文献を用いて必要な情報を読み取るリーディング力とそれを自分の言葉にするライティング力が求められました。剽窃を絶対に避けるための正しい引用方法や、論文に用いるのに適切な英語表現を学ぶアカデミック・ライティングの授業を履修したことは他のすべての授業でも役に立ちました。コミュニケーション、メディア、文化についての授業で、様々な理論を学び、インタビュー番組や映画、キャラクターなどを分析したことはとても興味深かったです。この学びを発展させて、英語という言語がコミュニケーション、メディア、文化の中でどのように機能するか、どのような役割を果たしているか考察することでさらに学びを深めることができたように思います。

 休日は、大学のIsat(International Student Advice Team)という組織が企画する、イギリス国内のday tripに参加しました。Brighton、Cotswolds、Wales、Stonehenge、Bath、Cambridgeなど、様々な都市を訪れてその土地の歴史を感じたり、美しい景色を見て癒されたりしたことはとても良い息抜きになりました。また、ロンドンで劇やコンサートを鑑賞したり、美術館や博物館めぐりをしたりと休日も充実した時間を過ごすことができました。1か月ほどの長期休みには友達とヨーロッパ旅行に出かけ、イギリスとまた異なる文化を体験してきました。公用語が4つもあるスイスでは、街の標識や人々の話す言語も様々であることに衝撃を受けました。旅行で訪れたどの国でも、観光スポットやホテルのスタッフの方と基本的に英語で会話をしたので、国際語としての英語の重要性を肌で感じることができました。

 この留学は、たくさんの人に助けられて実現されたものでした。到着した初日にはホームシックでとても気分が落ち込みましたが、親切な現地の友達、自分と同じように別の国から留学をしている友達、教授、たくさんの人が励ましてくれて、とても充実した毎日を過ごすことができ、この1年間はあっという間に時間が過ぎました。帰国した今ではOxfordで学ぶことができた時間がとても恋しいです。留学で得た素敵な出会いと学びを、将来につなげていきたいと思います。

 

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体験談3

オックスフォード・ブルックス大学に交換留学(2022年9月~ 派遣)​
派遣時:比較文化学科3年

 私が留学をしようと思ったのは、外国での生活を通して、異文化に触れてみたいと思ったからです。また、留学を経験してきた人たちが口をそろえて、「視野が広がった」「価値観が変わった」というので、それがどんなものなのか経験してみたいという気持ちもあり、留学を決意しました。

 出発前には特にイギリス英語のリスニングに力を入れました。私が留学に行く前に、アメリカに留学していた友達がいたのですが、その友達から「本当に聞き取れないから、リスニングだけでもやっといた方がいい」と強く言われたため、リスニングに力を入れて、留学準備をしました。また、私は都留文科大学の授業を計画的にとっていなかったため、留学後に卒業できるか微妙でした。4年間で卒業したかったので、三年生の前期は授業をたくさん取りました。個人的な問題ですが、これも留学準備の一環でした。

 そして、9月にイギリスに飛び立ちました。ヒースロー空港に降り立ち、周りを見渡せば、みんなアジア人とは違う顔をしていて、「あぁ、本当に外国人になったんだ」と実感したのを今でも鮮明に覚えています。

 前期の授業は、驚くほど苦しかったです。日本の専攻とは違う学問分野をとったこともあり、毎日ちんぷんかんぷんでした。しかし、授業ごとに参考文献や、パワーポイントを予め提示してくれていたので、それを入念に読み込んでなんとか食らいつくことができました。

 イギリス生活は、良くも悪くも日本と似ていたので、生活に慣れるのに苦労はあまりありませんでした。徒歩圏内にスーパーマーケットがあり、そこを利用すれば基本何でも手に入るし、都留に比べ圧倒的に「街」だったので、アジアンスーパーマーケットも何店舗もあり、お米もすぐに手に入れることができました。また、「イギリス料理はまずい」とよく言われますが、自炊すればなんの問題もありませんでした。しかし、一番大変だったのが、物価が高いことでした。この点をカバーするためにも自炊は必須でした。

 住居についても比較的住みやすい場所でした。私の使っていた寮は、バストイレ付きだったため、人目を気にすることなく用も足せたし、好きなだけシャワーを使うこともできました。しかし、難点だったのがセントラルヒーティングでした。留学当初の9月や、終わりの5月はまだ肌寒かったのに、本部がセントラルヒーティングの電源を入れてくれないため、多少寒い日々が続いたのを覚えています。

 休日はなるべくたくさんの観光地に訪れるようにしました。大学が留学生に向けて、日帰り旅行を何本も計画してくれていたので、それを上手く利用にイギリス各地に行くことができました。また、一人旅行も楽しみました。友達と協力できないからこそ自分のサバイバル能力が上がった気がします。

 以上が私のオックスフォード・ブルックス大学留学体験記でした。

 

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