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西部カトリック大学 協定短期語学研修 体験談

更新日:2023年7月26日 ページ番号:0008682

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 体験談. 派遣時:比較文化学科3年(2022年夏期研修 参加)

 

 

 

 

体験談1.

○派遣時:学校教育学科2年(2022年夏期研修 参加

 それは私にとって、最も素晴らしい人生経験のひとつであったに違いない。

 私は今回8/28~9/26までの一か月間をフランスで過ごした。参加した理由は、フランスにおける教育に関心があり、それに付随する言語や国風はどのようなものか知りたくなったからである。出発前は不安の方が大きかった。それは初めての海外ということもあったが、なによりステイ先からのメールが来なかったのが一番の要因である。しかし、待ち合わせの駅に着くと、当たり前のようにmonsieurが出迎えてくれた。後で知ったがどうやらメールは確認しても返信しない性質らしい。そんなmonsieurの下で送ったフランス生活はとても驚いた。ホームステイは私1人だけだと思っていたのが、他に同じ日本人の学生、台湾からの留学生、ザンビア人、モロッコ人、カタール人と私のほかに5人もいた。ここはフランスだよな。と思いながらも、共通語はフランス語でそれぞれの国の文化や名物など知ることができとても刺激的で有意義な毎日を過ごすことができた。

 街もどんなに素敵だったかわからない。Monsieurから借りた自転車で10分も走ると、1000年の歴史を感じさせる建物やレストラン、グランドシアターにお城、それに彩られたフランスの人々を一度に見ることができた。モンサンミシェルやサンマロなどにも行った。だが、私はこの街をぶらぶら歩きながら、道にせり出しているテラスである人は楽しく、ある人は真剣に話し合っているフランス人を見ているのが好きだった。

 そしてさまざまな出逢いもした。どれも素敵な出逢いだったが、なかでも強烈に印象に残っているのが、大学の先生とPCR検査を一緒に受けた男性、ディズニーランドパリでの少女である。大学の先生は、教育学を専攻している自分にとって衝撃で新しい発見の連続だった。まず、すべての先生が元気ではきはきしていた。さらに、アイコンタクトや表情、全身で表現する姿は、今までの私のなかでの先生の概念を取り去るものであり、ひどく感動した。驚いたこともある。それは先生が机の上に躊躇なく座りながらコミュニケーションを取っていたことだ。でも、嫌な気は全くしなかったどころかなにか先生の哲学を見た気がした。そして人のやさしさにも触れた。コロナ禍ということで私は入国時に使うPCR検査を受ける必要があった。病院には行けたのだが、説明されてもなにを言っているかを聞き取ることができなかった私を助けてくれたのが、ある男性である。一生懸命わかるように簡単な英語で説明してくれた。名前も知らない、たまたま出会った人。語学がわからないからこそ出会えた貴重な経験であった。全く話さずに出会った経験もあった。それはディズニーランドパリでの夜のショーのこと。音楽にのっていたらたまたま目の前にいた少女と目が合い笑顔になり、そのあとのショーは一緒に見たのである。まさに言語をこえた出逢いの瞬間だった。

 まだまだ書き連ねたいことはあるがいま思いかえすと毎日が笑顔だったように思う。今では完全に逆ホームシックになっている。これらの研修から学んだことは、積極性を失わずに挑戦すること、今のこの瞬間を大切に生きること。人とのつながりは素晴らしいこと、自分の視野が狭いということだ。最後になるが、この素晴らしい時間と空間を提供してくれたすべての人に感謝したい。