公立大学法人 都留文科大学

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ウィーン大学 協定短期語学研修 体験談

更新日:2023年7月26日 ページ番号:0008684

wien

 

 体験談1. 派遣時:地域社会学科3年(2022年夏期研修 参加)
 体験談2. 派遣時:地域社会学科3年(2022年夏期研修 参加)

 

 

体験談1.

○派遣時:地域社会学科3年(2022年夏期研修 参加

 ドイツ語を実際にドイツ語圏で学びたい、そんな気持ちを抱えつつ入学した都留文科大学にはドイツ語圏への留学プログラムがないことを知り、さらに新型コロナウイルスの影響により気軽に留学へは行けないという状況の中気づけば三年生になってしまった。そんな中、今年度からウィーン大学の三週間の夏期ドイツ語研修のプログラムを紹介していただいた。最初はドイツじゃないのか、と少し躊躇ったが伝統のあるプログラムに格安で参加できると言うことで、日本人にはあまり馴染みのない中欧の国際都市ウィーンへの渡航を決めた。

 ウィーン大学のドイツ語研修はレベル別に分かれており、ドイツ語の知識がほとんどない人から上級者まで自分のレベルに合わせて誰でも参加できる。授業はすべてドイツ語で進められ、伝統あるプログラムなだけあって、三週間で確実にドイツ語を話すための型とドイツ語を聞き、理解する耳が鍛えられた。またドイツ語の授業以外にも、ピクニックやハイキングなど様々な文化やアクティビティのコースが課外で用意されており、各国からの留学生との交流やウィーンの文化に触れることなどができた。

 学校がない時間は、寮でルームメイトと交流したりカフェ巡りをしたり、オペラや教会などをはじめとしたウィーンの文化に触れたりと毎日が刺激に溢れた楽しい時間だった。

 またウィーンはチェコ、スロヴァキア、ハンガリーにアクセスしやすく、週末は更に自分をマイノリティな環境に置き、世界には素敵な場所がたくさんあるという発見や生活力のレベルアップを感じられた。特にドナウの真珠と言われるハンガリーの首都ブダペストはウィーンよりも気に入るほど魅力的でまた訪れたい。

 今回の語学研修は歴史と文化、そして多様性に溢れた平和な都市ウィーンで、最高の仲間と共に終えることができた。ただ楽しいことだけでなく、言葉の壁や周りの学生の優秀さとのギャップを感じ、落ち込んで食べ物がのどを通らない時もあった。ドイツ語圏とはいえ、学生同志のコミュニケーションは基本英語なので、ある程度話せないとコミュニティの輪に入りにくく、悔しさを募らせる。海外に行く人は、どこの国に行くとしても英語を鍛えてから行くべきであると伝えたい。ただ英語はもちろん重要だが、EUでは依然としてドイツ語圏の経済などの影響は大きく、ドイツ語の学習は意義があるはずだ。

 

体験談2.

○派遣時:地域社会学科3年(2022年夏期研修 参加

 私は今回の語学研修についてドイツ語コミュニケーションの授業を受ける中で知りました。クラシック音楽が大好きな私にとってオーストリア、特にウィーンは小学1年生の頃からいつかは訪れたいと思っていた憧れの場所です。ネイティブのドイツ語を生で聞いたことがなかったため、ドイツ語を実際の生活で使ってみたいという思いからも参加をすぐに決断することとなりました。

 念願かなってウィーンへ到着するとそこからは常に様々な発見が尽きない日々が初日から続きます。鍵を受け取って寮の部屋へ入ろうとするも何故かドアが開かなかったのです。それは日本なら鍵を入れて一回転させれば良いという感覚でいたためであり、ウィーンではあと二回ほど回す必要があったのでした。このように、ちょっとしたことから日本での生活との違いを体感し、次第にそれに慣れていくという毎日となりました。

 ウィーン大学のクラスは先生を含め20人もいないくらいの少人数編成だったため様々な国(アメリカ、エジプト、コロンビア、ジョージア等)から集まった17~23歳くらいの年齢の生徒たちとはすぐに打ち解けることができました。授業では会話を実際にしてみるということが大切にされていたので常にコミュニケーションをとることができる環境にあったのも影響していたと思います。お互いに勉強しているドイツ語や英語を用いて自分の知らなかった文化について触れることができました。

 授業は平日の9時から13時まででしたのでそれ以外の時間は自分の好きなように使えます。一緒に行った友達はチェコやスロヴァキア等近くの国へ行ったりもしていました。私の場合はウィーンが最も訪れたかった場所でしたので市内の散策が大半で、ずっと行きたかった国立歌劇場には週に3回訪れリーズナブルな立見席でオペラを楽しみました。目にするもの全てが新鮮で非常に充実した日々を送ることができ、とても満足しております。

 ですが、私には心残りがあります。それはこれだけ毎日歩いたウィーンも見たかった場所をとても周り切れていないということです。そのため、いつか必ずまた来ることができるようにするためにもドイツ語の学習を継続し更に語学的余裕を持てるようにしていくことが私の当面の目標となります。