公立大学法人 都留文科大学

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国際交流センター

リジャイナ大学 協定短期語学研修 体験談

更新日:2024年11月13日 ページ番号:0000011

regina

 体験談1.派遣時:学校教育学科1年(2023年度春期研修 参加)
 体験談2.派遣時:英文学科2年(2023年度春期研修 参加)
 体験談3.派遣時:国文学科1年(2023年度夏期研修 参加)
 体験談4.  派遣時:地域社会学科2年(2023年度夏期研修 参加)

 

 

 

体験談1.

○派遣時:学校教育学科1年(2023年度春期(2024年3月)研修 参加

 私は、中学生のころから留学に対して強い憧れがあり、やっと念願の留学に行くことができました。流暢に英語を話せるわけでもないため自分の英語力に不安がありました。更に私はこれまで一度も海外に行ったことがなかったので金銭面への懸念、留学先でのけがや事故・災害などへの不安もたくさんありました。しかし、渡航前の国際交流センターによる多くの説明会のおかげでその不安もだんだんと無くなっていき、精いっぱい楽しむことができました。1年生の四月に行われた留学説明会に参加したものの、夏休みの研修に行かず、冬の研修に参加を決めたのは、そうした多くの不安がありながらも、留学に行きたいという気持ちが自分の中で消えなかったからです。三週間とはいっても濃い毎日を過ごすことができ、充実した日々を送ることができました。少しでも迷いがあるのなら、絶対に参加することをお勧めします。また説明会以外の日にも自ら国際交流センターを訪れ、職員の方に相談を聞いていただいたこともありました。優しく親身に話を聞いてくださるので、留学への質問や相談などがあれば国際交流センターを訪れてみるのもいいと思います。Nakagawa 1

 カナダの生活では積極性を大事にしていました。授業中の発言も自分の英語がうまく伝わるのか不安なこともありましたが、当たって砕けろと自分に言い聞かせて挑戦しました。授業中でも街中でも話すときには英語を使わなければならないですが、それを恐れず楽しむことが大事だと思います。授業の課題についても英語で説明されるのですが、英語を上手く聞き取ることができず、そのままにしていたら提出方法を間違えていたことがありました。加えてこの経験から会話中に分からないことがあっても、そのままにしないことも大事だと思います。また、海外の文化を実際に目の当たりにしてきたことで日本の良さにも気付くことができました。これはきっと海外に行ってみないと分からなかったと思うので、現地に行って自分で見聞きできることは間違いなく留学の良さだと思います。

 私が最も留学に行って良かったと思うことは、自分の将来を考え直すきっかけをくれたことです。私は英語が大好きですが得意ではありません。そのため中学英語教師になることは諦めていましたが、英語を話すこと・学ぶことの楽しさを、身をもって実感することができ、もう一度、英語教師を目指してみるという決断をしました。本気で叶えたいという夢に出会わせてくれた短期留学にとても感謝しています。

 

体験談2.

○派遣時:英文学科2年(2023年度春期(2024年3月)研修 参加

​ 私は入学前から大学在学中に留学をしたいと思っており、今回リジャイナ大学の語学研修に参加しました。同じ時期にいくつか語学研修があり、悩みましたがカナダを選んで良かったと思います。素敵な人々と出会い、多くのことを経験出来た非常に充実した3週間でした。この報告書が語学研修を検討している学生さんの参考になれば幸いです。

 まず授業について、私のクラスでは午前は教科書を使って文法などの学習、午後はカナダの州やお金などの文化を学習しました。カナダについてほとんど何も知らない状態で渡航したので学ぶことが多く、楽しかったです。クラスの前でスピーチをする機会が2回あり、スピーキングが苦手な私にとっては非常に緊張する場だったのですが、先生やクラスメイトのみんなが暖かく見守ってくれたため、失敗を恐れないで話すことが出来ました。Watanabe M 1

 また、日本以外の国から英語を学びに来ている留学生と会話したことが特に印象に残っています。母国語の影響が強く、正直聞き取りにくい英語で、ネイティブの人からしたら私の英語もそう聞こえているのだろうと考えさせられる場でした。日本の大学は10代20代の日本人学生がほとんどだと思いますが、リジャイナ大学には様々な国から来た様々な年代の人がいて、多民族社会であることを実感しました。

 授業は15時に終わるため、放課後は自由な時間が多かったです。アクティビティがある日もあって、他大学の学生さんや私たちのサポートをしてくださるCAさんとスポーツやゲームをしたり、博物館やスカイパークなど様々な施設に行きました。アクティビティを通して一気に他大学の学生さんと距離が縮まり、帰国後も連絡を取り合うほど仲良くなれました。何も無い日にはバスに乗ってリジャイナの街を散策しました。一度、バスを間違えてどこかも分からないような所で降りてしまったのですが、近くの施設の方に助けてもらい、無事大学に戻ることが出来ました。どうなることかと思いましたが、今ではいい思い出です。

 また、街を歩いている時に通りすがりの方に声をかけられることが何度がありました。日本ではあまり考えられないことだったので、びっくりしましたが心が暖かくなりました。リジャイナは優しい人が多く、たくさんの人に助けられたとつくづく思います。

 ちなみに個人的にカナダでの生活で直面した1番の問題は、飲み物です。お茶は甘いものが多く、水は日本とは異なる硬水なので癖があり、普段水かお茶しか飲まない私にとっては悩ましい問題でした。「DASANI」「AQUAFINA」という水が日本の水と変わらず飲みやすいので、カナダの水が合わない人がいたらこの2つを飲んでみてください。

 当初は長いと思っていた3週間もあっという間で、既にカナダでの生活がとても恋しいです。この報告書では伝えきれないほど素晴らしいものでした。日本人だけのプログラムとは言えど英語圏の国に身を置いたことで、英語に自信がなくて話すことを躊躇っていた自分を改めることが出来ました。素敵な人々と出会い、たくさんのことを経験したこの研修は、素晴らしい思い出であり、かけがえのない財産です。

 研修に参加するにあたって支えてくれた人やカナダで出会ったすべての人に感謝しています。もしこの語学研修に参加するか迷っている方がいたら、ぜひ参加してほしいです。間違いなく充実した日々を過ごせるはずです!

 

体験談3.

○派遣時:国文学科1年(2023年度夏期(2023年9月)研修 参加

 語学力の向上と広い視野、新しいことへ挑戦するという経験を手に入れるため、今回のプログラムに参加した。私は海外へ渡航をしたことがなく、国際線の利用は初めてであったのだが、私の研修はそこから始まっていたように思う。旅客機内での飲み物の注文が、発音と声量が原因で通じなかったのだ。いかに英語の発話に不慣れであるかを自覚したと同時に、英会話の経験を積むという目標が増えた。このように大学の授業のみならず、約三週間という期間の中での経験すべてが学びとなる研修であった。

 研修で得たものの中でも、「会話の楽しさ」を知れたことが最も大きいと思う。渡航前は自身の英語の拙さから会話を躊躇していた。幼稚な会話に相手が苛立っているかもしれない、と思っていた。しかし、ある会話がこの考えを変えてくれた。プログラムの一つに農場見学があり、そこでわたしは牧草ロールの重さについて質問したのだ。ロールを指さしながら単語をつなげて、翻訳機に頼らずに質問をした。農場主さんは私の言葉を一つ一つ時間をかけて拾ってくださり、何度も聞き返しながらではあるものの最後にはロール一つ分の重さを教えてもらえた。その時感じた、自分の英語が伝わったことと母語が異なる人とコミュニケーションがとれたことへの達成感と喜びは忘れることができない。Kurumada 1

 そしてリジャイナでは日本との環境の違いを肌で感じた。カナダ内陸部に位置するリジャイナは朝と昼の寒暖差が大きいため毎日上着を持ち歩いたり、乾燥対策としてシャワーを浴びた後はボディミルクを全身に塗ったりマスクをして寝た。また、空港や大学内には給水機がいたるところに設置されており、マイボトルを持ち歩くことが当たり前であるようだった。自販機で販売されている水の値段は日本より高いため、水筒を持っていくことをお勧めする。ほかにもクレジットカード決済が浸透しており、現金での支払いを断られたこともあった。日本とはまるで違う環境に初めは慣れなかったものの、様々な体験を通して不安も薄れていった。分からないことだらけで心配事が絶えない時もあったが、クラスメイトやサポーター、先生に質問をして一つ一つ解決していく過程も、今では楽しかったな、いい経験だったなと思える。

 研修中は大学敷地内の学生寮に泊まるのだが、ルームメイトもクラスメイトも日本人のみのため、英語で日常会話をする機会が少なかった。放課後にルームメイトと今日あったことを英語で話すなど、意識して日本語を使わない機会を作る方法をもっと考えておけばよかったと後悔している。有意義な三週間にするために、渡航前にしたいことを細かく書き出しておくことをお勧めしたい。

 

体験談4.

○派遣時:地域社会学科2年(2023年度夏期(2023年9月)研修 参加

 私がこの語学研修に参加しようと思った理由は、大学に入学してからアルバイトなどを通して英語を使う場面が増え、より多くの海外の方と交流できるようになりたいと思ったからです。私にとって2回目の海外渡航でしたが、3週間という長い期間の滞在は初めてだったので少し不安や緊張を感じていました。しかし、去年の夏期のプログラムに参加した先輩から、とりあえず何でもやってみるといいというアドバイスを受けて、渡航前からとても前向きに考えられるようになりました。

 まずリジャイナに到着して、延々と続く地平線に驚きました。日本にはこんなに広々とした場所はなく、ましてや文大付近は山に囲まれているため、余計に想像以上のカナダの大きさに感動しました。

 最初は生活に慣れることに精一杯でとても長く感じました。ネイティブの先生が担当の授業を理解したり、とても広い大学の地図を覚えたりすることが特に大変でしたが、なるべく質問するようにしたことで、だんだんと抵抗感が薄れていきました。

 この3週間、私は授業後でもなるべく外出するようにしていました。スーパーやショッピングモール、カフェに行きましたが、どれも新鮮で見ているだけで楽しかったです。バスを利用することもありましたが、徒歩30分前後なら友達と歩Mizukami 1いて移動することもありました。アクティビティにも積極的に参加するようにしていました。特に印象に残っているのは、スポーツ観戦です。カナダではホッケーとフットボールを見ることができました。どちらも実際に見るのは初めてで、フットボールに関してはルールも知りませんでしたが、とても楽しむことができました。

 カナダでの3週間は私にとってとてもいい経験になりましたが、ひとつ後悔があります。それはもっと現地の人と交流すればよかった、ということです。この3週間、私は基本的に仲のいい友達や、日本人とばかり話してしまっていました。もともとすぐに友達を作るようなことは苦手なのですが、他の人達がカナダでできた友達と遊んだという話は少しうらやましかったです。

個人的にこの経験を通して一番自分の中で変化したことは、海外渡航へのイメージです。カナダに行く前は言語や文化の違いがとても大きな壁に感じていましたが、拙くても話そうという姿勢があれば、みんな聞いてくれました。大学在学中にもう一度海外に行って、次は現地のいろんな人と話してみたいです。