公立大学法人 都留文科大学

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リジャイナ大学 短期海外語学研修 体験談

更新日:2023年4月5日 ページ番号:0000011

regina

 体験談1.派遣時:英文学科3年(2022年夏期研修 参加)
 体験談2.  派遣時:学校教育学科1年(2022年夏期 参加)
 体験談3.  派遣時:比較文化学科3年(2023年春期 参加)

 

 

 

 

体験談1.

○派遣時:英文学科3年(2022年夏期研修 参加

 

 今回、英語力向上と異文化交流のためにリジャイナ大学の語学研修プログラムに参加しました。3週間という比較的短い間でしたが、多くのことを体験し、そこから学びを得ることが出来ました。平日の夜と週末にアクティビティがあり、アシスタントの方々と一緒にゲームをしたり、カナダの本格的な農場を訪れたりしました。どれも日本とは全く異なり、新鮮でした。

 多くのアクティビティの中で、私は特に”Fenek Farm”と”Sports with CAs”が思い出に残りました。”Fenek Farm”は大学から少し離れたところにある農場で、動物の飼育や養蜂の様子などを見ることができました。鶏やウサギ、アヒル、羊、牛など沢山の動物が一緒に飼われており、新しい動物を見つけるたび農場の方が細かく性格などを説明してくれました。またうさぎや鶏と触れ合うこともできました。触れ合うことで動物の命を間近に感じ、生命の尊さを再確認できました。また私は”Fenek Farm“は規模が大きく感じたのですが、一般的なカナダの農場と比較すると小さい方だと知り、カナダの土地の広大さなども感じました。

 “Sports with CAs”ではビーチバレーをやり、アシスタントの方々だけでなく千葉大学や関西外国語大学の学生とも仲を深めることができました。普段はなかなか関わらない大学、学部の学生と何気ない会話をする機会を得ることができ、視野が広がったと思います。またアシスタントの方々は会話するときに話しやすい話題をたくさん提供してくれたり、説明がうまくなくても汲み取って楽しく会話してくれるので、日本で授業中に発言するのとは違い、緊張することなく「英語を話すことが楽しい」と感じられる空気感を作ってくれました。そのため留学中は英語を話すことに抵抗を感じなかったです。

 また見える景色や聞こえてくる言語、歩いている人々の様子など、全てが日本と全く異なることも新鮮でいい刺激になりました。ダウンタウンにある”Cornwall Centre”にショッピングに行きましたが、そこに辿り着くまでのバスの乗り方や、働いている店員さんとの会話なども新しい発見ばかりで楽しかったです。授業は、私はフィリピン出身の先生が担当だったのですが、とても明るくてクラスの雰囲気を盛り上げてくれ、毎回授業が楽しみでした。

 この語学研修自体は3週間とあまり長くはありませんでしたが、とても内容の濃い時間を過ごすことができました。コロナ禍で自分の思い描いていたタイミングで留学できなかったこともあり、3年生での留学に不安があったのですが、成長する糧を得られたと思える経験でした。

 

体験談2.

○派遣時:学校教育学科1年(2022年夏期研修 参加

 私がこのリジャイナ研修に参加した理由は、将来教師になったときに英語を使う機会が多くあると思うからです。また、英語を介して違う国の人と友達になったり他国の文化を学んだりしたいからです。

 研修が始まる前に、私は3つのことをやろうと決めていました。1つ目は、なんでも率先してやることです。今までの留学経験から、周りの人が先に始めてしまうと、どんどん始めにくくなってしまうとわかっていたのでこれを決意していました。2つ目は現地の学生だけでなく、知らない人とも積極的に話すことです。そして3つ目は、同じ都留文の同級生と、授業だけでなく普段から英語で話すということです。この3つ目は特に効果があって、周りの子が「英語が話しやすくなった!」と言ってくれた時は本当に嬉しかったです。自分だけじゃなくて、みんなで上達しようと取り組めたと思います。

 私はこの研修を通して、英語をもっと話してみようと思うようになりました。今までは話そうという気持ちはあるものの、どうしても恥ずかしいという気持ちがありましたが、他人と比べてできないと考えることは意味がないなと実感しました。最初は戸惑っていたのですが、自分のたどたどしい英語でも、周りの人はゆっくり聞いてくれ、いつも助けてくれました。わからないことを恥ずかしいと思っていましたが、わかっていないと伝えることが、自分がすべきことなのだなと感じます。また、現地の人と交流して得るものの他に、同じ都留文の学生や他の学生と関わる中でも学ぶものがありました。英語が流暢に話せなくても自分が伝えられる言葉でコミュニケーションを取ることは、思っている以上に大切なことでした。また、原稿を出来るだけ見ずに行うプレゼンテーションでは、その人の持つアイデアや言葉選びに感動し、最後のプレゼンテーションでは自分の改善点がよくわかりました。

 リジャイナ大学には他の国からの留学生がたくさんいて、いろんな人が混ざりあって生活しています。英語を話せるか話せないか、というより、話そうとするかしないかということが重要です。今まで3回の留学をしてきましたが、今回が私にとって最も成長できた留学でした。私のクラスを担当してくださった先生が、私たちのことを大切に思ってくださる方で、私たち生徒も先生もことが大好きでした。どのクラスの先生も日本の先生とは違った良さがありました。この研修は、将来教師を目指す私にとって、生徒たちがどうすれば発言しやすくなるか、自分の意見を、文章を読むのではなく考えながら言うためには何が必要かを考える、非常に興味深い機会になりました。

 リジャイナでCAの人だけでなく、食堂のおじさん、道を教えてくれた方たちともたくさん会話をして、自分が決めた目標を達成できた研修になりました。よく頑張ったと思うと同時に、一緒に参加した学生、離れてはいましたが相談に乗ってくださった先生方、両親への感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

 

体験談3.

○派遣時:比較文化学科3年(2023年春期研修 参加

 

 比較文化学科で三年間の学習を通じて、移民政策に関する内容や研究に最も関心を持った。特に、カナダの移民政策、多文化主義、カナダ社会に関する内容に印象深かった。そして、私がこの研修に参加したい理由は、海外研修を通じて実際のカナダ社会はどうなっているのかを確かめたいことである。また、現地の生活を体験することや住民との交流で、カナダの移民政策が比較的に成功している理由を捉えてみたい。更に、今回の海外語学研修を通じて、英語学習ができる上に、カナダの文化や社会を体験することで様々な経験もできると考えた。

 そして、三週間の海外生活を体験し、間違いなく言えるのは、カナダが多文化主義の国であり、カナダの移民政策が比較的に成功していると考える。なぜかというと、まずカナダ人という言葉の概念とアジアの国との差異を非常に感じたからである。一つの経験談だが、カナダでカナダ人だと誤認されたり、地元の人だと誤認され道を尋ねられたりすることがあった。また、その経験をカナダ人の友人に教えた時に、彼から「ここにいることで、カナダ人だと思われるのがおかしくない、見た目などと関係なく誰もカナダ人になれるから!」と言われた。

 もう一つの例だが、授業で先生がリジャイナ大学が所在しているサスカチュワン州の歴史を教えた時に、非常に誇りを持っている表情で、「サスカチュワン州の歴史は100年レベルだ」と語った。先生の年齢を50歳ぐらいだと推測したため、彼女が誇りを持つ理由はおそらく自分がこの都市の建設に参加し、ここを立ち上げた一人であると私が考えた。そしてこの二つの経験から思ったのは、カナダは私の母国である中国と6年生活している日本と異なり、誰が国民であるのかを考えるときに、文化の源や血統などを強調するのではなく、地域の建設への参加と貢献を重視していることである。

 そのため、カナダの特徴を単なる移民国家という国家システムの言葉だけで帰結できないと考える。リジャイナの生活で、バスの運転手から様々な仕事まで新移民の存在が見えてる。また、新移民にやる人が少ない仕事をやってくれた事に敬意や感謝の気持ちをカナダ社会が払っていることを感じた。そして、国籍や永住権などを持たなくても、仕事しているだけで社会に貢献しているだけで、カナダ人だと認められるのではないかと思った。

 この経験を活かして大学での移民研究を更に頑張りたいと考えている。また、今回の経験を通じて、大学院への進学はカナダの大学も考えるようになり、英語での学習を挑戦したくなった。そして、語りたい経験はまだまだ一杯あるが、みんな、自分で海外研修を挑戦し、体験してください!