上海外国語大学 交換留学 体験談
体験談1
上海外国語大学に交換留学(2023年2月~ 派遣)
派遣時:比較文化学科2年
私は中国の上海外国語大学に2月から6月の半年間、交換留学をしてきました。本レポートでは私が留学した理由と留学前までに準備したこと、留学中の暮らし、留学を通して学んだこと・変化したことについてお話ししたいと思います。
まず、私が中国に留学しようと思った理由は、語学力の向上はもちろんのこと、中国の食文化を直接自分の目で見て、体験したいと思ったからです。実際私は留学を通して、本やネットの情報ではわからなかった本場の中華料理、中国人の食習慣、食事中のマナーを知り、新たな発見ができました。
留学前までは中国語の勉強をしてHSK3級の取得をしたり、事前情報を自分で聞いたり調べたりして準備をしていました。そして中国はビザが必要だったのでビザセンターで申請をしたのですが、まだビザが解禁されたばかりで人が多かったこともあって、その発行に3週間ほど時間がかかりビザの取得が困難でした。こうして出国前はバタバタと慌てながらもなんとか準備をし、あっという間に渡航日当日をむかえ私の留学が始まりました。
留学中、最初の1週間は語学力が乏しいうえに周りに日本人が一人もいなかったので、意思疎通が難しく、多くの難題に直面しました。上海に到着してすぐ、学校の手続きや、携帯の契約、銀行の開設などの手続きをする必要があり、そのときはコミュニケーションに苦労しました。はじめは右も左もわからない状態でとても不安で心細かったですが、ルームメイトやクラスメイトに教えてもらいながら事なきを得ました。みんな優しく迎え入れてくれて、すぐ学校に馴染むことができました。
授業は平日に1コマ90分の授業が2コマあり、会話や作文を通して、先生に自然な中国語の文章を丁寧に教えていただきました。ただ聞いて学ぶのではなく、クラスメイトとペアやグループを組んで討論したり、人前で発表したりと積極的に発言することが多かったので、非常に勉強になりました。これに加えて、週に一度オンラインで発音練習の授業も受け、発音する際の舌の使い方を学び、正しい発音の仕方を教わりました。ほかにも、中国書道や太極拳を体験できる授業もあり、直接中国文化を体験する大変良い機会になりました。
放課後や休日は、よくルームメイトやクラスメイトとご飯を食べたり、電車で少し移動するとお店がたくさんあるので一緒に買い物をしたりしていました。ご飯も学食だけでなく、デリバリーが非常に発達しているので少し遠い場所のお店も簡単に頼むことができて部屋で気軽にいろんなご飯を食べることができました。
このようにたくさん刺激のある留学生活でしたが、半年間留学をして最も変化を感じたことは、語学力です。留学前は全く聞き取れなかった中国語が聞き取れるようになり、簡単な会話ができるようになりました。もう少し力を伸ばしたかった気持ちもありますが、留学後も引き続き勉強を怠らずに語学力の向上に努めたいです。語学面のほかには、中国人に対する印象も大きく変化しました。留学中、飲食店の店員や配達員、タクシー運転手、どのひともフレンドリーで分け隔てなく話しかけてくれて、あたたかく迎えてくれる人が多かったです。加えて、韓国人やベトナム人、タイ人、ベルギー人などさまざまな国籍の人と交流ができ、中国以外のほかの国の文化も知る機会にもなり、とても有意義な留学でした。
留学後はさらに語学力を伸ばして、HSK5級の取得をしようと考えています。今後は中国語に限らず英語などほかの言語もさらに力をつけて将来、言語を活かせるような職に就き、仕事の場で役立てたいです。ゆくゆくは地元で日本・地元の魅力を世界に伝えられたらなと思っています。まずは、HSKの取得に向けて勉強を引き続き頑張ります。