公立大学法人 都留文科大学

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セント・ノーバート大学 協定校留学 体験談

更新日:2023年4月5日 ページ番号:0000032

snc

 体験談1.派遣時:英文学科4年
 ​体験談2.派遣時:英文学科3年
 体験談3.派遣時:英文学科3年

 

 

 

 

体験談1.

○派遣時:英文学科4年

 多種多様な異文化や考え方に触れたいと思い、私はアメリカへの協定交流学に参加した。渡米前は留学先に馴染めるだろうかと不安に思うこともあった。
snc1しかし留学は昔からの目標であり、これから始まる海外生活に胸を膨らませていた。そして、私の留学先での5ヶ月間の体験は期待以上に素晴らしい物となった。

 留学先のセントノーバート大学は、勉学に集中して打ち込むのに適した学校だった。のどかな田舎町にある静かで落ち着いた学校で、周辺には生活雑貨店や飲食店も充実しており、生活するのに便利な場所だった。また大学内には大きな図書館や自由に使えるトレーニングジムもあり多くの学生が利用していた。ESLの授業はどれも内容が濃くついて行くのに必死だった。そして当然授業は全て英語で行われるため、話を聞き漏らさないよう常に集中して臨んだ。特に印象に残っているのがディスカッションの授業だ。議論の題材は社会問題を扱ったもので難しく、自分の伝えたいことを言葉にするのに苦労した。しかし回を重ねていく内にコツを掴み、どうにか授業について行くことが出来た。授業の後は図書館に籠もり課題をこなした。課題の量は凄まじく、何度も心が折れそうになったが根性と気合を振り絞りなんとか乗り切った。またESLには授業に加えて様々なアクティビティがあり、バスでミルウォーキーの美術館や野球観戦に出掛けたり、町の消防署や警察署を見学するなど有意義な日々を送った。

 大学の寮で私は3人のルームメイトを持った。彼らは初対面の私にも、とても気軽でフレンドリーに接してくれた。放課後に一緒に昼食を取ったり、近所の酒場へ出掛けたり、野球の試合をテレビで観ながら好きなチームについて語り合うなどして楽しい日々を過ごした。

 

 また授業がない日にはルームメイトの実家に遊びに行った。その日は丁度私の誕生日だったため、彼の母親が誕生日プレゼントやケーキを用意してくれていた。更に美味しい夕食をご馳走になった後は、地元の観光名所を案内してくれた。彼らの至れり尽くせりなおもてなしに感激し、胸が熱くなったのを今でも覚えている。そんな素晴らしいルームメイト達との出会いに感謝の思いでいっぱいである。

 この留学で多くの人と出会い、様々な考えに触れることが出来た。それらの経験は私のそれまでの価値観を変え、視野を大きく広げてくれた。今まで当たり前だと思っていたことも、視点を変えれば新しい発見があることに気づくことが出来た。そんな気づきを与えてくれたルームメイトやチューターの学生達、そして共に留学した都留文科大学の仲間達に感謝するばかりだ。そして彼らと過ごした日々を私は生涯忘れることはないだろう。​

 

 

体験談2.

○派遣時:英文学科3年snc2

 私は今回の協定校留学にある目標を持っていきました。それは、英語を学ぶことをゴールにするのではなく、英語を使って他の国の文化に触れることです。
これは、他の国の人と話すという行為を介します。この目標に、今回の留学はとても適していました。
留学先はアメリカだったので、アメリカの人々とコミュニケーションをとり、新たな価値観に触れることができるというのはもちろんでしたが、
協定校留学で参加する授業には、他の国からも英語を学びにきている生徒たちがいました。彼らの第一言語は日本語でも英語でもなく、
私たちがコミュニケーションを取るには、まだ学習途中の英語を使うしかありませんでした。
お互いに母語ではないため、発音も文法もごちゃごちゃになってしまうことも多々ありました。
英語ネイティブ相手だと相手がこちらの意図を汲み取って理解してくれることも多かったのですが、お互い学習者だとそれはとても困難でした。
このような限られた環境で、英語を使うということを強いられるということは日本にいては難しかったと思うので、とてもいい経験になりました。

 また、現地での生活を私が心から楽しめたのは、他でもなく多くの人からの助けがあったからです。出国前の荷造りから必要な物を何か見落としてないか不安でしたが、究極パスポートや入国に必要な書類といった最低限のものさえ持っていれば大丈夫でした。何か必要な物があれば現地の学生さんが買いに行くのを手伝ってくれましたし、ヤナさんもどんな相談にも献身的に答えてくれました。このように現地の人々と接することで日本とは違う文化、価値観にもたくさん触れ合うことができ、本当に感謝しています。彼らのような親切な人がいなければこの留学はもっと苦しいものになっていたのは想像に容易いです。
よく世界の方々から日本人は優しい、親切だと言われたりしますが、それはどこの国に行っても感じられることなのではないかと今回思いました。
そのように感じられたことは今後自分の他の国に行ってみたいという思いを後押ししてくれました。

 結果的に私はこの留学に行き、多様な面で新しい経験、知識を得ることができました。自分の英語力を伸ばせたことはもちろんですが、やはり英語を道具に色々な文化に触れるという経験ができたことが最も実りあるものでした。コロナ禍の留学ということで大変な面もありましたが、行って本当に良かったと思っています。また、この貴重な経験を今後の自分に何かしらの方法で反映していきたいと考えます。

 

体験談3.

○派遣時:比較文化学科3年snc3

 この留学の5か月間は一瞬で、全てが思い出であり第二の故郷と言える場所が出来た体験であった。

 アメリカでの初日は荷物がなくなる、Wi-Fiはつながらない、英語は聞き取れないなど散々であった。
しかし、ESLの先生方やSNCO(St. Norbert College Overseas club)、Japan Clubなど私たちの生活を手厚くサポートしてくださるコミュニティがあり、アメリカでの生活に慣れるのはすぐだった。

 ESLの授業は日本のスタイルとは少し異なるものだった。
私がいたクラスでは、授業中に学食や近所のカフェに行き、そこで授業を行ったり、スーパーで実際に英語を使う機会を設けてくれたりと、自由の国アメリカを感じた。
内容自体は、日本での英語の授業とさほど変わりはなかったが、ネイティブの先生による授業のため、リスニング力、単語力は常に鍛えることが出来た。
また、毎授業で必ず発言を求められていたため、スピーキング力、積極性も身に付けることが出来たと思う。

 アメリカでの生活はすべてが新鮮であった。クラブを通じてできた友人たちはアメリカでの生活のサポートや新しい経験をさせてくれようと毎日のように話しかけてくれた。平日の授業後は宿題を手伝ってくれたり、買い物に行くために車を出してくれたりと、自分の時間を削ってまでサポートしてくれた。また、昼食や夕食では学食で会うことが多く、毎日のたわいもない会話一つ一つが楽しかった。休日も友達のコテージに連れて行ってもらい、アウトドアアクティビティを体験したり、一緒に食事に行ったりと充実させてもらった。何度も別れを言わなければいけないことがあり、その時は辛くてみんなで泣いたりしていた。

 コロナ禍での留学であったため、渡米前、帰国前の書類やPCR検査はとても複雑で、もし陽性が出たら...など不安点も多かったが、この工程があったからこそ素晴らしい経験が得られたのだと考えると、この心配は小さなものであった。ウィスコンシン州はとても治安が良いところであり、コロナによるアジア人差別は経験しなかったし、私一人でも近所に買い物に行けるほどであった。私は、この留学は本当に人生が変わるほどの体験であったし、自分自身を見直せるいい機会になったと思う。