公立大学法人 都留文科大学

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国際交流センター

タスマニア大学 交換留学 体験談

更新日:2024年6月7日 ページ番号:0000036

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 体験談1.派遣時:比較文化学科3年 (2023年度)
 体験談2.派遣時:英文学科3年 (2023年度) 
  

 

 

 

 

 

体験談1


タスマニア大学に交換留学(2023年2月~ 派遣)
派遣時:比較文化学科3年​

 私がタスマニア大学への留学を希望した理由は主に2つあります。1つ目は、興味のある科目を多方向からオールイングリッシュで学んでみたかった事、2つ目は多文化・多民族国家として知られるオーストラリアで異なるバックグラウンドをもつ人々と交流し、人脈を作りたかったことです。これらの目的は今回の留学を通じて十分に達成することが出来ました。そこで、私が具体的にどのような経験をしたのかを項目ごとに記したいと思います。

~授業編~
 授業形態は1クラスあたり15~20人ほどの全てディスカッション形式で、日本のゼミのようなイメージです。自分以外の全員が英語ネイティブであることも多く、初めの頃はディスカッションに参加できないことがありました。しかし、理解できなかったことは直ぐに担当教授に何度も質問しました。そうすることによって自分の理解を補足できることに加え、教授に顔と名前を覚えてもらい、授業以外の事も色々と教えて頂けました。今振り返ってみると、授業の予習や復習は勿論、臆することなく「学びたい」という姿勢を示す事が一番のカギであったと感じます。
 また、履修した社会学や国際関係学に関する授業では、人種、言語、宗教、セクシュアリティなどのアイデンティティを包括的に理解する視点が求められました。私はこれらを意識して考えていましたが、そこにいる多くの学生はこの視点を自然と持っていました。多民族国家のオーストラリアだからこそ、異なるバックグラウンドを持つ人々の交流や生活が日常にあり、多様な他者理解の基盤があるのだと思いました。こうした気づきは、現地の授業に参加したからこそ得られた収穫でした。

~アルバイト編~
 2つのアルバイトをしたことも貴重な経験でした。一つはBBQレストランです。レストランでは、客との会話の中で実用的な英語に触れ、得た収入は旅行費に充てました。そして現地の労働文化を体感し、オーストラリア特有のRSAというアルコールの資格を取得したことも良い勉強になりました。もう一つは、日本語を学びたいというオーストラリアの方に日本語講師として指導する機会がありました。このアルバイトは現地の教授から紹介していただいたもので、私自身の将来の方向性を探る上でも貴重な体験でした。

~余暇・生活編~
 タスマニア島は自然豊かであり、人も優しく、たくさんの友人が出来ました。休日にはブッシュウォークへ出かけ、キャンプや釣り、ドライブなどもしました。特にマリア島で見た海は息をのむほど美しく、映画のワンシーンみたいでした。タスマニアはとにかく空気や自然がきれいなので、こうした活動を通じてリフレッシュできたのは最高でした。ほかにも地域コミュニティへの参加や、親しくなった友人の結婚式に参列させてもらうなど、いい思い出が沢山できました。加えて、大学の休暇期間はシドニーとメルボルンへの旅行に費やしました。オペラハウスやブライトンビーチなどの観光名所を訪れたり、世界一小さいペンギンのパレードを見に行きました。本当にキュートで留学疲れがすっかり癒されました。

~タスマニア大学への交換留学を考えている方へ~
 
こうしてタスマニア大学での日々は、渡航前に想定していたよりもはるかに大きな経験と財産を私に与えてくれました。すべてを振り返り、私は一人の経験者としてタスマニア大学への交換留学を強くお勧めします。とはいえ、学力やコストが心配で断念してしまう方はいるかもしれません。でも、この二つはそれほど気にしなくても大丈夫です。コストは大学からの充実した支援のおかげで、滞在費や航空費等すべて合わせても都留での一年間の生活とほとんど変わりません(これだけ支援してくれる大学は他にはないです)。学力も、「留学する」という意志をもってIELTS等の勉強に取り組めば、必ず誰でも行くチャンスがあります。なので、少しでも留学に興味のある人はまず国際交流センターに足を運ぶことをお勧めします。また、タスマニア大学への交換留学に関心があれば、私にも気軽に連絡をいただけると嬉しいです。

Kaji 1 Kaji 2

 

体験談2

タスマニア大学に交換留学(2023年2月~ 派遣)
派遣時:英文学科3年​

 「今後の人生が楽しみでしかない!」約10ヶ月の留学が終わり、今一番強く感じる思いです。タスマニアで過ごした10ヶ月は、私の人生で一番カラフルで、毎日がジェットコースターのようにスリルとワクワクで溢れたものでした。こんなに大好きな人や場所に出会うことができるなんて思っていませんでした。そして何より、こんなにも自分を愛してくれる人や場所に出会うことができたことを、心より幸せに感じます。

 大学1年の4月、晴れて都留文科大学に入学した私はすぐさま国際交流センターに行きました。「タスマニア大学に留学する」この思いで受験をした自分が「オーストラリアへの留学に行けるかは定かではない」と言われた時は「え・・・」って。コロナ禍であること、自分のやりたいという気持ちだけでは実現することの難しいことがあることを、入学早々思い知りました。しかし、がっかりしたところで難しいことは変えられません。私にできることは留学のための情報収集や勉強だけ。全国に散らばる先輩方とコンタクトを取ったり、センターに通ったり、積極的に授業を受けて英語力の向上に努めたりし、「留学に行く未来」をひたすら信じて走り続けました。そして昨年5月、センターよりメールをいただき、タスマニア大学への切符が発行されたことを知りました。そこからはもうあっという間です。IELTSを受け、志望理由を書き、面接を受け、初めての飛行機に乗り込み、目を開けたら・・・私はタスマニアにいました。

  初めての海外はもうなんかすごくて、写真フォルダも自分の感情も、そして思い出もこんなにいっぱいになるのですね。男女共用の寮生活、歌うことが大好きな隣人、そこら中にいる動物に、多様性に溢れた人々の見た目。「価値観が広がる」という感覚を毎日味わいました。「居心地が良くないな」とか「なんか違う」といったモヤモヤを感じる時だってありました。しかしそれも全部「いい経験」の精神で生きていると、少しのことではへこたれることなく「こんなことがあっても私は死なない」といった強メンタルが磨かれました。この視野の広さとメンタルの強さは、フットワークの軽さも向上させました。大学入学後に辞めてしまったバレーボールにもう一度打ち込んだり、授業やイベントに積極的に参加したり、ブッシュをーキングをはじめとして自然に触れてみたり、たくさんの「楽しい」に飛び込みました。今思えばこのフッ軽さは去年の私には欠けていたものです。

  さらに、自分自身と向き合うことも上手になった気がします。環境の変化に身体的に疲れてしまう時や暇な時間が多かったことで、「何もしない日」「窓の外をただ見つめる時間」といった休み時間の確保ができるようになりました。頑張り屋さんな自分も好きですが、今は自分のことを大切にできる自分も悪くないなって思います。

  そして、これら全てに大きな影響を与えてくれた友達。みんなのことが恋しくてたまりません。多くの時を共に過ごした寮の友達は家族みたいで、年齢も国籍も職業も違うバレーの仲間はかっこよくて、日本語授業に参加する子達は刺激をくれる存在で。道端で出会って友達になった子も、イベントをきっかけに仲良くなった子もみんな今ではかけがえのない友達で、出会に恵まれた10ヶ月でした。帰国の日、沢山の子が自分のために泣いてくれて、空港に行く車を追いかけてくれた時は胸がいっぱいになりました。みんなからもらった手紙を飛行機で読んだときは数えきれない思い出が蘇ってくるとともに・・・みんなの「個性」が輝いていて正直面白かったです。

  最後に、今経済的な理由や卒業後の進路を理由に留学を迷っている方へ。本当に留学に行きたいという気持ち、もしくは少しでも勇気があるのならば一歩踏み出してください。私は母子家庭の長女で、経済的にはお世辞でも豊かとは言えません。山梨の大学へ行くこと、海外へ留学すること、母は財布と睨めっこを繰り返していました。大学にも海外にも行ったことのない母にとって、私の決断はどのように聞こえたのでしょうか(笑)しかし、都留の奨学金はすごいです。あなたは本当に経済的な理由で留学を諦めなければいけませんか?それから進路。私は本当に強欲なので、教員免許も取りたいし企業就職のための就活もしたい人です。そして、詳しくは別の機会でお話しますが、結論どちらも問題なさそうです。時間は有限とは言いますが、使い方は無限大なんじゃないかと思います。

  さて、これを読んだみなさんはどんなワクワクを経験するのでしょうか。どんな冒険のバトンが繋がっていくのでしょうか。とっても楽しみな上、みなさんに負けないワクワクや冒険を私も追求し続けたいと思います。

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