国立高雄大学 協定短期語学研修 体験談
体験談1.派遣時:比較文化学科3年(2023年度春期研修 参加)
体験談2.派遣時:地域社会学科2年(2023年度春期研修 参加)
体験談1.
○派遣時:英文学科2年(2023年度春期(2024年2月)研修 参加)
参加理由
今回台湾語学研修に参加した理由は、新しい言語を学びたい、台湾の文化を体験したいと思ったからです。第二外国語として勉強してきたのはスペイン語だったので、私の中国語の知識はほぼゼロの状態でした。出発前に日本で少し勉強はしたものの、大きな進歩は見られませんでした。しかし、台湾に来て勉強を始めると、少しずつですが中国語を話したり書いたりできるようになりました。また現地で生活をする中で、台湾の方々の優しさ、綺麗な景色、おいしい食べ物、面白い習慣などを知ることができました。
勉強面
授業は週五回一日三時間で、語学研修の中では自由時間が多かったように思います。授業はかなり実践的で、分からなくてもとにかく積極的に話すというやり方でした。教科書を読む,問題を解く他に、お店に行ったときのロールプレイをしたり、単語を増やすために簡単なゲームをしたりと私たちが楽しんで学習できる工夫を先生方がしてくださいました。他にも台湾文化を学ぶことを目的に、ランタンを作ったり習字をしたりもしました。ただの言葉の暗記ではなかったので、全体を通し学ぶのがとても面白かったですし、毎日の授業が楽しみでした。中国語の理解度も大きく変わりました。
生活面
滞在先は大学から少し離れた場所にあるホテルでした。学校への行き帰りはタクシーでしたが、自分たちで出かけるときはバスやトラム、地下鉄など様々な公共交通機関を使いました。これらの乗り物を使う場合現地での交通系ICカードを買うのがおすすめです。日本でも台湾でも2月は冬ですが、高雄の気温は体感で少し涼しい夏という感じでした。服装は基本半袖でしたが、台湾の北の方に旅行した際は長袖の服をもっていきました。雨も降ったので折りたたみ傘もあった方が良いと思います。お金の面では、現金を多めに持っていくことをおすすめします。基本カードで支払いはできますが、一部のスーパーやコンビニ、夜市などではクレジットカードが使えません。また、交通系ICカードのチャージや友だちと割り勘したときにも使えるので、汎用性が高く便利です。
最後に
初めて行く場所で初めての言葉を学んだ今回の研修は、私にとってとても有意義な時間でした。中国語を学ぶことと台湾の面白さ、奥深さの両方に気づくことができたと思います。思い出を胸に、得た知識・経験を今後に活かしていきたいです。
体験談2.
○派遣時:英文学科2年(2023年度春期(2024年2月)研修 参加)
私が台湾研修に参加した理由は、第2外国語で中国語の授業を受けていく中で語学力を高めたいと思ったのと、中華圏の曲にも興味があったからです。飛行機に乗った時からすでに周りから中国語が飛び交い、食事の注文をするときも日本語や英語でサポートをしてくれましたが、基本中国語対応でした。相手が何を話しているか、自分もどう話したらよいかほぼ分からない状態で台湾に到着し、これからの授業や生活は不安でいっぱいでした。
今回は研修の参加者が少人数であったため先生と深く交流できました。授業内容はすでに日本で学習済みのものでしたが、実際にネイティブの人の話すことを聞き取り、適切なかたちで返答するのはとても難しいことだと実感しました。授業は会話メインで食べたものや行った場所、週末の予定など日常的なことをたくさん話しました。この練習を通して食べ物や乗り物の中国語、台湾の地名をたくさん覚え、言語学習を通じてその土地の生活にふれることができました。また、テキストでも買い物やレストランでよく使う表現を学んでロールプレイをしました。そして授業外で外出した際に習ったことを実践し、中国語でできることが少しずつ増えていくのが分かり、とてもやりがいがありました。楽しく学ぶことができたのは、先生方が私たちに親切に向き合い、文法以外にも生活や文化も学べる充実したきめ細かい指導をして下さったおかげであり、本当に感謝しています。
次に研修中に素敵だと思った台湾文化を紹介します。まず台湾にはたくさんの孔廟(日本の神社みたいなもの)がありました。それぞれの孔廟に学業や商売や恋愛など様々な神様が祀られており、熱心に参拝する地元の人々をたくさん見かけました。お参りの仕方も日本のシンプルなお参りやおみくじ引きとは異なり、一般の人でも黄色い泡紙やお香をお供えし、ふさわしいおみくじを選んでもらうために、石を投げて神様のお返事を聞く参拝法があり、より本格的な海外の文化を感じました。
また台湾はタピオカドリンクやかき氷、夜市の屋台など食が充実していました。屋台はあちこちで夜中過ぎまで開かれていました。台湾の人は夕食を夜市で済ませる人も多く、キッチンがないアパートもあるそうで、とても羨ましく思いました。臭豆腐が有名で名前の通りくせの強いにおいがする豆腐料理です。しかし慣れればそれほど臭くなく、むしろおいしかったです。甘みのあるキャベツとピリ辛の汁、揚げ豆腐の味と食感の相性が最高で3回食べました。またスイーツが特に美味しく、おすすめは李鹹冰という塩漬けしたスモモがまるごとのったあまじょっぱいかき氷で、とてもおいしくボリューミーだけど食後も気軽に食べられます。台湾名物である豆花もおすすめです。豆腐に様々なトッピングを加えたものでタピオカやタロイモ、愛玉という植物のゼリー、湯圓という白玉など台湾のおいしいものがぎっしり詰まったデザートです。台湾夜市やグルメは未だに恋しく、また台湾を訪れたら味わいたい食文化でした。
今回は言語のハードルが高かった分、研修中は様々な方々に助けていただき、本当にお世話になりました。私たちが中国語を聞き取れなくてもジェスチャーを使ったり分かりやすい単語に置き換えたりして、言葉が通じなくても見捨てずに丁寧に助けてくれる人が多くて感動しました。本屋には日本の漫画や日本語テキストがたくさんあり、また日本語は一般的に話されてはいませんが、店に行くと簡単な日本語で挨拶してくれる人もいてとても嬉しくなりました。また現地のスタッフの方々も簡単な中国語で話しかけて学校生活をサポートして下さり、心が温かくなりました。そしてこれからは自分も中国語で人を助けたり、文化交流をしたりできるような人になりたいと思いました。