授業紹介【教育原理】
教育原理
誰かの解釈を信頼しすぎず、
史資料と格闘しながらも、
自分なりの「読み」を育てて欲しい。
「教育原理」の授業では、教育史に関する資料を自分で読み取り、解釈することを大切にしています。思想や歴史には評価や解釈が定まっていないものも少なくありません。だからこそ、誰かの解釈を簡単に信頼してしまうのではなく、学生たちには難しい資料と格闘しながらも、自分なりの「読み」を育てて欲しいと考えています。また、私は学生たちに、学びによって傷つく子どもたちを生み出さない教師になって欲しいと願っています。教師は子どもたちがいるからこそ、教師でいることができるのです。目の前に子どもたちがいることを当たり前と考えず、常に子どもたちに興味・関心を持ち続け、あたたかい対応のできる教師になって欲しいと思い、私自身もそうした授業を心掛けています。
この講義を履修している先輩の声
僕の家は、実は両親ともに都留文科大学の卒業生なんです。なので都留文科大学のことは子どもの頃から知っていました。両親も教師なんですが、僕も中学校1年生のときの数学の先生に影響を受け、数学の教師を目指すようになりました。その先生の授業がとてもおもしろくて。先生が自分で編み出した公式や解き方なども教えてもらい、すごいなと感じたのと同時に、こうなりたい、と思ったことがきっかけです。邊見先生もすごくおもしろい先生。ちょっと天然なところもあって(笑)。年もそんなに離れていないので話しやすいんですが、重要なところはしっかりと教えてくださいます。将来は、中学校の教師になりたいと思っています。中学生はいろいろな悩みを持つ年頃ですが、アドバイスや提案でそんな悩みを解決するきっかけが作れる教師になりたいです。
「教育原理」ってどんな授業?
「教育原理」は学校教育学科の必修科目で、1年生全員が前期・後期にわかれて受講します。教育をめぐる主要な理念と、その思想的背景、歴史的背景を学び、「子ども」「学校」「教師」など、あまりにも当たり前になってしまっているけれども、教育を語るうえで欠かすことのできない概念を改めて捉えなおし、その内実に迫ります。ロックやルソーなどの思想家たちがどう社会のあり方と関わり教育のあり方を構想したか、という視点で彼らの思想に改めて出会うことも、授業のおもしろさのひとつです。