公立大学法人 都留文科大学

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学校教育学科

研究室 & ゼミ紹介9(学校教育学科)

更新日:2024年5月1日 ページ番号:0010975

授業風景

「体育」は
児童が全身で学習する教科

水口 潔 先生
水口 潔 先生

 このゼミは、学校教育学科の系の中でも特徴的な体育系の中の一つです。所属する学生たちの多くは高校まで運動部に所属し、大学でも様々なスポーツに取り組んでいます。そのおかげで、明朗活発で和気あいあいとした雰囲気でゼミは成り立っています。
 「体育」は、小学校課程の中で、授業時間が非常に多く、主要な科目の一つと考えられます。対象学年も1年生から6年生、種目も多岐にわたります。さらに、運動会や連合体育大会など各種行事も行われ、学校生活では欠かせないものと認識されているのではないでしょうか。また、「体育」は総合型の学習と非常にマッチングが良い教科でもあります。技術を伝える国語の学習、計測して分析する算数の学習、表現やリズムによる音楽の学習など、児童の頭脳を含めたまさに全身で学習する教科であると言えます。さらに、相手の身体に入り込んで、その身になって考えたり感じたりすること、身体全部で相手の身になるという「道徳的観念」を育むことなどが必要であり、これらは運動学習でしか培うことのできない重要な教育的意義であるとも言えます。
 ゼミでは、これまで未経験の運動やできない運動を通じて、身体感覚を高めることに主眼を置き、映像などを用いて、多面的なアプローチから言語化してまとめていくこと、学生と共に学び合うことを大きな目標としています。
 また、体育系の教員が、大学における宿泊型(実習系の授業)体育の授業と関わっていることもあり、その実習のサポートにも体育系のゼミ学生は関わっています。実習への準備、安全管理、現場での判断に至るまで多くの配慮の必要性を感じる貴重な時間となり、体育系のゼミ学生たちも協力を惜しまずに共に運営しています。教員と学生が協力して目標に向かっていくという授業は、他の教科では決して得ることのできない貴重な経験になると思います。
 これらの活動を踏まえて、自らの経験を基に課題を捉えて、卒業論文につなげています。