公立大学法人 都留文科大学

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英文学科

研究室 & ゼミ紹介3

更新日:2022年4月1日 ページ番号:0007049

授業風景

先入観なく、物事を考えよう。
自分にも、学生にも伝えています。

鷲 直仁 先生
鷲 直仁 先生

 私のゼミの、大きなテーマは、異文化理解、その中心として19世紀のイギリス美術・文化を理解することを目標にしています。発表および質疑応答は、全て英語で行います。

 授業は、ギリシア・ローマ神話、旧約・新約聖書の基礎知識を押さえ、それらに関係する重要な場面を描いたヨーロッパ絵画を併せて学び、重要事項を覚えながら進みます。

 さらに、シェイクスピアの幾つかの劇も、映像や本を通じて味わいます。シェイクスピアの作品には、上記のギリシア神話、旧約・新約聖書に関連する記述が多く、イギリスが、古代地中海世界の文化を受け継いでいることがよくわかります。

 19世紀のイギリス・ラファエル前派の作品を調べてみると、前述した、神話、聖書、そしてシェイクスピアなどの要素が入っていることが確認できます。絵画を鑑賞するということは、映画のラスト・シーンを観るようなものであり、それまでのストーリーを理解してから観ることが大事です。

 まず、絵画を先入観なく鑑賞した後、画家や作家たちが、どのように過去の物語や事件を、自分なりに解釈して表現したのかを研究して確かめます。そして自分自身のイメージとも比較します。こうして得た知識は、現代の文学作品や映画、そして社会を理解するためにも必要だと思っています。