公立大学法人 都留文科大学

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英文学科

研究室 & ゼミ紹介4

更新日:2022年4月1日 ページ番号:0007050

授業風景

私たちは肉体だけの存在ではない。
死生観を学ぶことで、今の人生のとらえ方、生き方が変わる。

儀部 直樹 先生
儀部 直樹 先生

 私のゼミでは、死後生やソウルメイトの存在、死後での愛する人との再会、生まれ変わりなど、死生観について学びます。皆さんは死後の世界を信じますか?信じている人もいるでしょうし、人間は死んだら終わりだ、と思っている唯物論者もいるでしょう。私はどちらが正解だと言うことはできませんし、科学的にも「証明」はされていません。しかし、死後生や生まれ変わりを示す「証言」は、国内外を問わず医師が書いた研究書にも膨大な数が記されているのです。

 私たちはこの世に生まれ、言葉を上手く操れるようになるまでは、生まれる以前、おかあさんのお腹の中にいた時のことや前世のことを覚えていると言います。おかあさんのお腹の中にいた時の、おかあさんとおとうさんの会話、さらにはその時点ではその子はまだ母親のお腹の中にいなかったはずなのに両親の結婚式の様子を正確に説明する子どもの話も多くあります。残念ながら親は子どもがそんな話をしても信用しませんし、私たちも言葉が自由に話せるようになると、その記憶を失ってしまうのです。しかし、果たして子どもたちがそんな嘘をつく必要があるでしょうか。

 私たちは訳があって生まれてきます。よく「親は選べない」と言いますが、私たち自身がどのおかあさんの元に生まれるか、どんな環境に生まれるかを選んで生まれてきます。この世は愛を学ぶための修業の場であり、何度も生まれ変わって魂のレベルが上がると、あえて障害の多い人生を選んで生まれてくることもあるそうです。

 ではゼミで何のためにこのようなことを学ぶのか。私は、私たち人間の本質は永遠の魂であり人間は神秘的な存在なのであるという、この死生観を学ぶこと、この世は愛を学ぶ修行の場であり、自分自身がこの環境を選んで生まれてきたと考えることは、今、与えられた人生をより良く生きることにつながり、それは文学研究にも生かせると考えています。