授業紹介【TEFL(英語科教育法)Ⅲ】
TEFL(英語科教育法)Ⅲ
100点満点の授業は無い。
常に修正点を見出す批判的な
視点を持って、学び続ける教員また
学習者であって欲しい。
現在、英語科教育で身に付ける力は「4技能」ではなく、「話すこと」を「話すこと[やり取り]」と「話すこと[発表]」に分けた「5領域」です。私は特にこのやり取りの部分を重視しています。授業の主役は生徒であり、教師のプレゼンテーションの場ではありません。生徒の発話を引き出し、その発話に臨機応変に対応できる力を身に付けて欲しいと思っています。私は長い間教壇に立っていますが、これまで100点満点だと思えた授業は一度もありません。毎回反省点があります。学生たちには、常に自らの授業に批判的な視点を持って学び続ける姿勢を持ち、また、生徒たちが自ら学び続ける学習者になれるような手助けができる教師になって欲しいと考えています。
この講義を履修している先輩の声
教員免許が取得でき、かつ英語が学べる公立大学であることに魅力を感じ、この大学を選びました。オープンキャンパスで体験授業に参加したのですが、先生との交流、授業内容がとても印象的でした。TEFL(英語科教育法)Ⅲの授業は僕たちが行う模擬授業を中心に進んでいくのですが、模擬授業を行うたびに自分では気づかなかったような改善点を他の学生や先生から指摘され、毎回発表がグレードアップいきます。他の学生の模擬授業からも毎回学ぶことがあり、授業づくりを徹底的に深掘りしていくところがこの授業のおもしろい点です。三浦先生の言葉で印象に残っているのは「授業は発表ではない」という言葉です。この言葉にはドキッとし、派手できらびやかな発表をすることよりも、生徒が理解、発話しやすい授業を作ることの方が大切だと考えるようになりました。
TEFL(英語科教育法)Ⅲってどんな授業?
日本の中学校・高等学校における英語教授免許取得希望者を対象に、英語授業における5領域(「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」)および領域統合型言語活動の指導技術・評価方法について学びます。実践的な模擬授業などを行いながら、学習到達目標の設定や指導手順、複数の領域を統合した言語活動の指導、教材の活用法などを、教員と学生、学生同士で討議をしながら検討していきます。