公立大学法人 都留文科大学

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国際教育学科

授業紹介【Practice Teaching Ⅲ】

更新日:2022年4月1日 ページ番号:0008780

授業風景

Practice Teaching Ⅲ

ぬいぐるみを持っている人のみが発言権を持つ仕組みで、対話を促す
ぬいぐるみを持っている人のみが発言権を持つ仕組みで、対話を促す
担当教員が執筆・翻訳した授業関連書籍
担当教員が執筆・翻訳した授業関連書籍

「教える人」というイメージを超え、
「学びを促す仕掛けづくりの
エキスパート」としての教師の役割を
演じられる力を身に付けて欲しい。

 この授業は3年生からしか履修できない、国際教育学科での学びの集大成のような授業です。そのため、課題内容も「3週間後までに高校生を対象とした10回分の授業案と教材をグループで作る」というように、ハードルがかなり高くなっています。一人では絶対にできない課題なので、グループ内で一人ひとりの強みを活かし、分業で課題に取り組みます。
 国際バカロレアが掲げる目標のひとつに「生涯にわたって学び続ける人を育てる」があります。私の授業でも、ただ教えるのではなく、学習者自身の学ぶ姿勢を育む力を身に付けてほしいと考えています。教師でなくても、大人になれば人に教える機会が増えていきます。より良い教育を一緒に探究してみませんか。

この講義を履修している先輩の声

 私は高校時代にIB(国際バカロレア)教育について知り、日本の教員免許を取得できると共にIB教員の認定が受けられると、国際教育学科を志望しました。この授業は3・4年生が受けられる授業なので、同じ学年だけでなく、縦のつながりも生まれます。またグループワークで授業を作っていくのですが、今年、私のグループにはスウェーデンの留学生もいて、日本とはまったく違った視点を知るとてもよい経験ができました。教育では「理論」と「実践」という言葉が使われ、その乖離がよく課題として挙げられます。しかし、山辺先生の授業では「理論」が実際の授業で「実践」されていることを経験しました。1回の授業ではわからないのですが、15回の授業を通してみると、私たちが学んだ理論が確かに実践されており、そこに気付いたときにとても感動しました。

「Practice Teaching II I」ってどんな授業?

 「Practice Teaching Ⅲ」では、学習科学や教育方法論の知見をもとに、効果的な授業をデザイン・実施するスキルを習得し、教育実習やIB教員の認定に必要なIB実習に備えることを目的としています。理論を学ぶだけでなく、実際にグループワークで授業案や教材を作成し、高校生に対して授業を実施し、その内容、結果の振り返りを行ないます。3年次から履修が可能となる授業で、1年次から国際教育学科で学んできたことを実際に形にしていく、総仕上げの授業でもあります。

有村 龍也さん
有村 龍也さん
国際教育学科