研究室 & ゼミ紹介5(国際教育学科)
映画を通じて
クリティカルマインドを
手に入れよう
Johan Karl 先生
私が研究する映画などの映像メディアは、これまでも我々の生活や周囲の世界の認識に多大な影響を与えてきました。昨今では新聞や雑誌に代わって、インターネットを通じて動画で視覚的に情報を得る機会が増え、メディアが個人の生活だけでなく社会にどのような影響を与えるかを理解することがますます重要になっています。そこでメディアリテラシーについて学び、私たちの周囲に渦巻く混沌としたメディアイメージの渦にどう対処するべきなのかを考えていきましょう。
このゼミではディスカッションを中心に、映画やアニメその他の映像メディアを中心に毎週学生が選んだテーマについて文化的、社会的、政治的影響について分析し、私からも映像メディアの分析に関する代表的ないくつかの理論を紹介します。
これを通じて研究に必要な教養を学び、特に映画史、映像分析、文化や社会との関わり、メディア理論を広い視野で考えます。こうして分析能力と研究方法を身につけ、批判的思考いわゆるクリティカルシンキングを訓練し、それぞれの学生の卒業論文のプロジェクトに向けての土台を作ります。
具体的には3年生はまず学術論文を読むことに重点を置いています。毎週、学生は自分の研究関心に関連するトピックについての査読付き論文を選択します。その論文がクラスの焦点となり、学生全員がそれを読んで一緒に分析します。この分析のプロセスを通じて、学生はさまざまなスタイルの学術論文や研究方法に出会います。4年生になるとインプットからアウトプットに焦点が移り、それまでに学んだことを生かして卒業論文執筆の準備を始めます。
普段何気なく目にしている大衆文化を学術的な視点から見ることは、世界が全く違って見える体験になるはずです。ぜひ一緒に楽しみましょう。