比較文化学科3ポリシー
比較文化学科の3ポリシーを紹介いたします。
令和6年度以降に入学される方の比較文化学科の3ポリシー
ディプロマポリシー
比較文化学科では、以下にあげる資質・能力・態度を習得し、124単位以上を修得した学生に学士(比較文化学)を授与します。
〇現代世界が抱える諸課題についての知識を習得し、また比較文化研究ならびにエリア・スタディーズ(地域研究)に裏づけられた観察力と複眼的な思考力を有している。
〇日本ならびに世界各地の企業、自治体、NGO/NPO等において多文化間の協働関係を担う資質を身につけている。
〇情報を取捨選択する能力だけでなく、国際社会や地域社会での共生を図るうえで基礎となる資料を自分で調べる方法を身につけている。
〇英語をはじめとした外国語を用いて、様々な場面において適切なコミュニケーションをはかる能力を持っている。
〇現代世界における文化衝突を生みだす社会的・歴史的背景を俯瞰し、その解決に向けた方法を研究ないしは生涯にわたる学習を通して探究しつづける態度が形成されている。
カリキュラムポリシー
比較文化学科は、日本ならびに世界各地の文化や社会の成り立ちに関する深い理解のうえに共生社会の実現を目指す学生を育む学科です。「世界を見据え、地域に生きる」をキーワードに、比較文化の視点から現代世界を地域横断的・学際的に学びます。そのため、ディプロマポリシーで示した資質・能力・態度を育成するために、以下の観点からカリキュラムが構成されています。
〇1年次を中心に、日本や世界の文化・社会を捉える視点を鍛え、その相互関係を把握するための基盤となる知識を身につける。とくに、少人数形式の演習では文献の収集や解釈の基礎を学ぶだけでなく、エリア・スタディーズ(地域研究)や比較文化研究に必要な討論を通した相互理解の技法を身につける。
〇 2年次以降には、諸地域の文化や社会の構造・秩序や相互関係、それにかかわる現代世界の成り立ちを多様な文献や資料にあたりながら具体的に学ぶ。とくに、現代世界が抱える文化衝突やそれらに立ち向かう国際社会・国家・市民の実践について学際的に理解することで、多文化共生を進める思考力と態度を養う。
〇1・2年次では学科が独自に設置する英語専門科目を履修し、文献を批判的に読む力や実践的な表現力・伝達力を養う。また、英語以外の外国語の修得も促し、現代世界における多元的かつ重層的な文化構造を理解する。さらに、資料収集や実地調査の方法を身につける場として、海外研修や留学など国内外のフィールドに身を置く体験をうながす。
〇3・4年生では文化間・社会間の相互関係の総合的把握を図る。さらに、ゼミに所属し、それぞれの専門領域に絞って卒業論文を執筆する。
アドミッションポリシー
比較文化学科では、次のような入学者を求めます。
〇日本ならびに世界各地の文化や社会の比較を通じて、現代世界の成り立ちや現状、未来を考えることに強い関心を持つ人。
〇 文化的価値観の違いを生みだす社会背景を理解する寛容さを持ち、現代世界が直面する諸課題に社会人、市民、あるいは専門家として取り組む意欲のある人。
〇日本や現代世界の文化や社会の構造を深く学ぶうえで必要な歴史、地理、公共の各領域についての基礎知識を習得した人。
〇 在学中に海外留学・ボランティア活動・調査を実現しうる英語の基礎技能を有する、あるいは他の外国語の習得に意欲がある人。
〇社会を批判的に捉え、自ら課題を設定し、調査や資料収集、ボランティア活動等を踏まえて多文化共生の方策を解明しようとする積極性と行動力をもつ人。
令和5年度以前に入学された方(令和6年度編入学を含む)の比較文化学科の3ポリシー
アドミッションポリシー
比較文化学科は、持続 可能な経済・社会のあり方や、異なる文化的背景をもつ人びとの共生を可能にする理念と方法が求められている現代世界において、文化・社会を総合的に把握するとともにさまざまな角度から探求し、新しい文化・社会を創造していく担い手の育成を目標にしています。 そのために、本学科では次のような様々なタイプの学生を求めています。
- 基礎的な学力を有している。
- 日本や世界各地の文化・社会に関心を持っている。
- 現代世界・社会の動向や課題に幅広い関心を持っている。
- 情報収集や文化比較の道具として、英語など外国語の習得に意欲がある。
- 自ら関心のあるテーマを調査することに関心を持っている。
- 現代世界が抱える様々な課題にむけての活動に関心を持っている。
カリキュラムポリシー
比較文化学科は、日本ならびに世界各地の文化や社会の成り立ちに関する深い理解と現代世界に対する批判的な分析を関連付けながら、さまざまな文化や社会を比較と関係の視点から学際的に探究することを目標としています。カリキュラムは以下の5つの観点から構成されています。
- 比較文化の視点と方法:日本ならびに世界の文化や社会を捉える視点、その相互関係を把握するための様々な研究方法を、分野Iの入門科目群や基幹科目群ならびに分野Iiの比較文化基礎演習で学ぶ。
- 現代世界の構造・動態の分析と諸課題の把握。個々の文化や社会のあり方や相互関係、それにかかわる現代世界の成り立ちや構造・秩序、行方について、また現代世界が抱える諸問題やそれらに取り組む国際社会・国家・市民の動き等について、分野Iの科目群で理論的かつ学際的に学ぶ。さらに分野Ii比較文化専門講読で、多様な文献や資料にあたりながら具体的に学ぶ。
- 諸地域の文化や社会の具体的理解。世界各地の文化や社会の生成や今日にいたる変化およびその課題などについて、分野Iの地域研究科目群から具体的に学ぶ。さらに分野Iiの比較文化専門講読で、多様な文献や資料にあたりながら具体的に学ぶ。
- 文化間・社会間の相互関係の総合的把握。3,4年次はゼミに所属し、分野Iiの比較文化演習で、より具体的かつ専門的テーマに取り組む。そして最終的に各自の研究テーマを設定し、集大成として卒論を作成する。
- 語学力・資料調査力の修得。分野Iiの比較文化専門講読では、主に史資料を読み解き、文化・社会研究に必要な語学力を身につける。また英語教育を重視する学科として、分野Iiiに学科独自の英語専門科目を設置し、英語文献を批判的に読む力や実践的な表現力・伝達力を養う。加えて分野Iv実習科目群で、資料収集や実地調査の方法を身につける。
ディプロマポリシー
日本ならびに世界各地の文化や社会について幅広く理解し、比較文化の学問領域を横断した本学科のカリキュラムを履修することにより卒業が認定され、卒業時には次のような知識・能力を身につけていることが求められます。
- 日本ならびに世界各地の文化間や社会間の葛藤、交流、変容を深く理解し、現代世界の総合的把握ができている。
- 言語に対する深い理解とともに、英語をはじめとした外国語運用能力を身につけている。
- さまざまな資料・情報を取捨選択し、専門的知識をいかし収集・分析ができる。
- 新しい文化や社会のあり方を地域社会や世界にむけて主体的に発信する能力を身につけている。
- 文化間・社会間の相互理解と交流をはかり、新たな文化や社会の創造と国際社会に貢献することができる。